斎藤元彦知事は「本当は良い人」か? アンチと強烈な支持者を生む人の意外な共通点
思慮深さを失わない
このような状況下において、私たちはどのようなことを心得ておく必要があるのか。石戸氏に改めて聞いてみた。 「『嫌われ者』と言って失礼ならば、トリックスターと言ってもいいでしょうが、そういう存在は今後も次々現れて、社会を騒がせることになるでしょう。ネットやSNSの影響で、より簡単に生まれて、消えていくことが繰り返される。極端な言説を唱える人々、分断をあおる人々が新しく登場しては、社会を、私たちの心をざわつかせる。 インスタントで作られた『正義』が、あたかも普遍の真理のように語られるわけです。それを信じる人にいくら『それは極論ですよ』と言っても耳を貸してはもらえないでしょう。 個人としてできることは、それら極論に流されないこと、常に冷静さと思慮深さを失わないように心がけることではないでしょうか」
デイリー新潮編集部
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