電気ストーブのモードを「弱」から「強」に変更すると、電気代はどれだけ上がるでしょうか?部屋を暖めるならエアコンがよいですか?
暖房器具に電気ストーブを使用していて、毎月の電気代が気になる人は多いのではないでしょうか。一般的な暖房器具は、温度設定を上げるほど電気代が高くなります。 では、電気ストーブで「弱」から「強」に温度変更すると、電気代はどのくらい上がるのでしょうか。また、エアコンを使用する場合と比較し、どちらのほうが電気代が安く済むのかを解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
電気ストーブは部屋全体を暖めるのには不向き
大前提として、電気ストーブは手や足などをピンポイントに暖めるのに適した暖房器具です。エアコンのように部屋全体を暖めるのには不向きで、基本的には温度設定もできません。 山善が販売する電気ストーブ「DS-D086」を例に挙げると、弱(400W)モードを使用した際の1時間あたりの電気代は0.4kW×31円/kWh=12.4円です。電気代の目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が公表している31円/kWh(税込み)を採用しました。 つづいて、強(800W)モードを使用した際の1時間あたりの電気代は0.8kW×31円/kWh=24.8円です。電気ストーブにおいて18度から22度に温度変更することは難しいものの、少しでも暖かさを感じるために弱モードから強モードに切り替えた場合、1時間あたり電気代が12.4円上がることになります。
エアコンで18度から22度に温度変更した場合の電気代
Panasonicが販売するルームエアコン「CS-J284D」を例に挙げると、暖房使用時の消費電力は870(最小125~最大1390)Wです。1時間あたりの電気代は0.87kW×31円/kWh=26.97円です。エアコンの暖房運転では、設定温度を1度下げると設定変更前より約10%の節電効果があるとされています。 つまり、例えば18度から22度に温度変更した場合は、約40%電気代がアップするということです。「CS-J284D」にも同様のことがいえると仮定すると、1時間あたりの電気代は40%増にあたる約37.8円となります。 1時間あたり電気代が約10.8円上がることになりますが、電気ストーブを弱モードから強モードに切り替えるよりは振れ幅は小さいでしょう。