[山口県]SLやまぐち号45周年イベント 1日に新山口駅などで オリジナルヘッドマーク登場
蒸気機関車(SL)が客車を引っ張るJR山口線の人気観光列車、SLやまぐち号運行開始45周年の記念イベントが8月1日、山口市小郡令和の新山口駅などである。出発式や45周年オリジナルヘッドマークの展示などで節目を祝う。 始発の新山口駅1番ホームで午前10時10分から出発式。45周年オリジナルヘッドマークを展示し、地元のふしの岩戸太鼓の演奏や市特産品の販売、小郡地区マスコットキャラクター「おごりん」のお手ふりなどを行う。 同市阿東篠目の篠目駅では午前11時50分ごろ、やまぐち号の到着に合わせて地域住民らが出迎える。駅周辺の美化活動などに取り組む元国鉄の車掌で同駅名誉駅長の大岡孝知さんらの出発合図で列車を見送る。 終点、島根県津和野町の津和野駅では、45周年オリジナルヘッドマークを駅前で静態保存されているSLに設置。やまぐち号で到着した乗客限定でうちわをプレゼントする。うちわを持って駅周辺の対象店舗で買い物をすると、ノベルティがプレゼントされる。 45周年オリジナルヘッドマークは8月3日から同12日までの運転日にやまぐち号に掲出する。3日は新山口、湯田温泉、山口、津和野の各駅で地域の人たちによるお見送り、お出迎えを行う。 SLやまぐち号は山口線でSLの運行が1973年10月に終了した後、地域の人たちから復活を望む声を受け、国鉄時代の79年8月1日にSL復活の形で運転を始めた。 JR西日本中国統括本部広島支社の広岡研二支社長は山口市内で開いた定例会見で45周年オリジナルヘッドマークを披露し、「沿線の皆さんの協力で多くの人たちに愛され、山口線のシンボル、地域振興の一役を担う列車として運行を続けることができた。これからも楽しんでもらえれば」と呼びかける。