7月から「新紙幣」が発行されたけど、今までのお札を60年持っていれば「プレミア」がつきますか? 番号が“ゾロ目”だと高くなるのでしょうか?
7月3日より3種類の新紙幣が発行され、流通が始まりました。本格流通はまだまだこれからですが、すでに新紙幣を手にしたという人もいるでしょう。 新紙幣が発行されるということは、これまで慣れ親しんだ紙幣は新たに発行されなくなります。「今までの紙幣に希少価値がつくかもしれないし、60年くらい取っておこうかな?」と思う人もいるのではないでしょうか。 本記事では、発行停止日が1965年1月4日、つまり59年前であるB千円券(表面に聖徳太子、裏面に法隆寺夢殿)を例にあげて、60年後にプレミアがつくのか、保管しておく価値があるのか考えていきましょう。 なお、発行は停止されていますが、現在もB千円券は効力があり、銀行に行けば額面金額の現紙幣と交換可能です。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
ネットオークションでは1.5~2倍程度で取引
大手ネットオークションサイトでB千円券の取引を確認してみたところ、「並品」と呼ばれる流通によってしわや汚れがついたものが、1500円~3000円ほどで取引されています。 B千円券は紙幣ナンバーがアルファベット1桁で始まるものと、2桁で始まるものがあり、1桁で始まるもののほうが価値は高いとされています。なおアルファベット1桁の紙幣のほうが早く発行されたもので前期、後から発行された2桁で始まる紙幣を後期と呼ぶこともあり、明確に価値が違うと考える買取業者もいるようです。 実際オークションサイトを見ると、アルファベット1桁のもののほうが高額で取引されています。B千円券に限らず、発行が古い紙幣のほうがプレミアはつきやすい傾向にあるため、取っておくつもりなら、なるべく番号が若いものを選んだ方が良いかもしれません。 アルファベット2桁でも新札であれば3000円で取引されているものもあるので、少しでも良い状態で保管しておきたいものです。
プレミアがつきやすい紙幣は?
将来プレミアをつけたいのであれば、「プレミアがつく紙幣」の特徴を抑えておきましょう。 まず代表的なのが、エラー紙幣と呼ばれるものです。印刷の一部が欠けている、絵柄がずれている、紙幣の角がカットされず余計な紙が残ったもの(通称耳付き)などがあり、通常市場に出回る前に取り除かれるはずの紙幣なので、非常に価値が高いとされています。 また、紙幣の番号にも注目です。「111111」のようにゾロ目になっている、「123456」のように階段状になっているなどは希少性が高いといわれています。 希少価値が高い紙幣がないか、自分の財布の中を探してみてはいかがでしょうか。