南かおり30年<下>16日夜「ブンリク」一夜限りの復活への思い
OBCブンブンリクエスト、独特のランキングシステム
一方、1991年からパーソナリティを担当した「ブンリク」への思いも強い。当時の中高生たちから圧倒的な支持を受け、15年もの間多くの人に親しまれた番組だった。「ブーンブーンベストテン」という独特のジングルも耳に残る人は多いのではないだろうか。 南は「この番組のリクエストランキングは、画期的なシステムだったんですよ。『ハンディキャップ方式』だったから。あと、聴取率もすごかったんですよ」と当時を振り返る。 この番組のランキングで採用されていた独自の「ハンディキャップ方式」は、リクエストはがき1枚を1点として集計した物が一度1位になるごとに100点、2位は50点、3位は20点が減点されるというもの。そのため、1位が毎回予想しづらいことから、リスナーがチャートの上位3曲を予想して、当てたら現金2万円が贈られる企画もあり人気を博した。 「ブンリクは大阪らしい番組ですよね。ランキングだけではなく、恋愛相談コーナーもやってました。私は当時、パーソナリティの中ではいちばん年下で。年齢も高校生に近かったので、いっぱい相談のはがきも受けましたね」
今でも心に残る「ブンリク」最後のメッセージ
2000年に9年担当した番組を卒業することとなり、最後の放送のエンディングで発したメッセージは今でも心の中に残っている。 「あなたがいつか大人になって、いろんなところでお仕事をして、いろんな仕事場とか現場で私とあったときには、必ずブンリクをきいていましたよって言ってくださいね。私もいつまでも頑張るから。それがあなたとより仲良くなる合言葉だからね、忘れないでね」 それから18年、今でも仕事先などで「約束どおり」に「ブンリク聴いてましたー」と声をかけてきてくれる人は多いという。 「この前も奈良テレビで出演している番組のディレクターさんが『ブンリク聴いてました』と言ってくれて。番組内のコーナーのBGMにブンリクで使ったBGMを使ったりしてます」と、うれしそうに話してくれた。