3代目バチェロレッテ・武井亜樹、東大→キャリア官僚の道をひらりと降りて真実の愛を探すことにした理由
「バチェロレッテ・ジャパン」は、一人の独身女性が多数の男性の中から未来の結婚相手を見つけ出す大人気恋愛リアリティ番組。シーズン3でバチェロレッテに抜擢されたのは、東京大学で航空宇宙工学を専攻したのち、経済産業省に入省したというハイキャリアの持ち主・武井亜樹さん。今までは恋よりキャリアを優先してきたという彼女が、真実の愛を見つける旅へ出た理由とは――。 【画像】撮り下ろし写真(武井亜樹)
自分の意思で選択したことは、失敗じゃない
――東大卒業後、経産省に入り、官僚への道を歩いていた武井さん。なぜ、このタイミングでバチェロレッテとして旅に出ることにしたのですか。 武井亜樹さん(以下、武井): 経産省で1年目に配属された部署が、人材政策の部署で、起業支援や、女性の活躍、副業・兼業の推進などに取り組んでいたんです。国が多様な働き方をこんなにも推進しているんだったら、私も若いうちにもっといろんなことに挑戦してみたい、と思うようになり、フリーランスへの転身を決めました。 バチェロレッテへの挑戦を考えたのは、ちょうどその頃。「自分らしい生き方とは、働き方とは」と考えていた時期だったので、このタイミングで生涯のパートナーを見つけることができたなら、パートナーありきでこれからの人生設計を考えることができるかもしれない、と思いました。せっかくいただいたチャンス、なんでも挑戦したい!という思いもありました。 ――いわゆる〝エリートコース″から降りるのに勇気がいったのではないですか。 武井: あの部署に入っていなかったら、「新卒で入ったところでは3年続けないと」といった一般論に囚われて、しり込みしていたかもしれません。でも、仕事で新しい働き方にたくさん触れたことで、自信をもって外の世界へ飛び出してみようと思えた。そこに自分の意思があって選択したことなら、その後何が起こってもそれは失敗じゃないと思うんです。 ――すてきな考え方ですね。エピソードの中で、仕事において男女は平等という考えをはっきりお話しされていてかっこよかったです。 武井: うちの母はバリバリ働く人で、保護者会などの集まりも来られないことが多かったんです。当時、そんな〈忙しいお母さん〉はうちくらいで。それを人と違ってうちのお母さんってかっこいいなって思っていました。元をたどれば曾祖母も大正時代に教師として働き、女性の社会進出について寄稿するような人。そんな家族のなかで育ったから、女性だからキャリアを制限しなければいけないという考えはありませんでした。 ――共働きのご両親だったんですね。お二人から学んだ「理想の家庭像」はありますか。 武井: 二人とも外ではバリバリ仕事をしているから、家の中が安息の場。忙しい人たちだったので、長い休みをとって家族旅行に行く、なんてことはなかったのですが、ちょっといいデザートを土日どっちも買って食べるんです。家族でゆっくりテレビを見ながらおしゃべりして……。それが子ども心にとても楽しかった。そういうのが理想ですね。イベントや非日常は家庭にはあまり求めないかも。家庭はみんなが羽を休められる場所であってほしい。