【エプソムC】道悪ならSadler's Wellsら欧州血統が浮上 有力馬ではトゥデイイズザデイが該当
血統解説
・レーベンスティール リアルスティール×トウカイテイオーらしいスレンダーな体つきですが、母母父リアルシャダイから受け継ぐ馬力も兼備しており、3歳時には中山芝2200mのセントライト記念を勝利。身体が締まってきた現在は小回りコースの中距離戦がベスト条件でしょう。東京芝1800mは得意条件とはいえず、今回は4歳馬の上昇度に期待したいところです。 ・ジェイパームス 母キラーグレイシスは米2歳GⅠハリウッドスターレットSの勝ち馬で、半兄キラーアビリティは2021年ホープフルS優勝馬。本馬はWild Againの3×5が特徴的なジャスタウェイ産駒で、血統上はハイペース適性の高い先行粘着型という印象です。東京コースにこだわって使ってきていますが、古馬になった現在は小回りコースの引き締まった流れがベスト。今回は連勝の勢いに期待という4歳馬です。 ・トゥデイイズザデイ 力の要る馬場で注目したいのは母父にSadler's Wells系Kitten's Joyを持つ本馬。母がRobertoの4×5を持つ配合形でもあり、このような馬場は大歓迎のディープインパクト産駒です。5歳馬ではありますが、今回がキャリア13戦目と経験も浅く、広義ではエプソムC向きの実績馬とも言えるのではないでしょうか。 ライタープロフィール 坂上明大 1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
坂上明大