自然体で上品なダイニングにするには高さのある皿と平たい皿、どちらがよい?今すぐ真似したい初夏のテーブルコーディネート術
ラグジュアリーブランドのイベントやセレブリティの私的パーティなどで空間演出とお料理込みのテーブルコーディネートを手掛け、一躍話題となっているアートディレクターのhideyaさん。心地よい風の吹く、新緑の季節。本格的な暑さの前、さわやかな初夏のひとときを彩るテーブルコーディネートを、hideyaさんが提案してくれました。 【写真集】初夏にぴったり!hideya流テーブルコーディネートとレシピ
テーマは、初夏の設え
やわらかな光が差し込むテーブルには、旬の食材を生かした、季節感あふれる料理が並びます。 今回は、親しい人と過ごす、初夏のひとときをテーマにテーブルをコーディネートしてくれたhideyaさん。 一体どのような器と料理が組み合わされるのでしょうか?
天然素材やアースカラーで、自然を感じるテーブルに
今回、食器や花器はやさしいベージュカラーで統一され、親しみやすく落ち着いた雰囲気に。 「木々の新芽が増える時期ですが、今回はあえて、ベージュや生成りといったアースカラーを中心に使っています。家のなかでも、やわらかな風が吹いているような、心地よくリラックスした空気感の色味で初夏を表現しました」とhideyaさん。 素朴でありながら上品な印象を生み出すポイントは、磁器や陶器、竹、ラタンといった異素材を使いながら、同じトーンで統一すること。 また、お皿の高低差をあまり出さず、平たいお皿でそろえることで、緊張せずゆったりと会話を楽しめる雰囲気をつくっています。
エレガントに仕上げるコツは、上質なアイテム選び
素朴であたたかな風合いが魅力のナチュラル素材ですが、使い方によってはカジュアルになりすぎてしまうことも。 エレガントな空間に仕上げるためのポイントは、上質なアイテムにこだわることです。 「色味が統一されているので主張しすぎませんが、実はどれも驚くほど上質な食器ばかり。このコーディネートには、そんな遊び心を取り入れています。 よい食器は大切に飾っておくのもいいですが、もともと使うためにつくられたもの。実際に使ってみると、新たな楽しみが広がりますよ」 グリーンとイエローの小皿は、ベトナム王室やセレブリティも愛用するベトナムの伝統的な“バッチャン焼き”。伝統技法に惚れ込んだhideyaさんが、ハノイ近郊の工房を訪れて入手したものです。 箸置きとして使った銀製の小皿は、イタリアのブチェラッティのもの。 日本の伝統工芸である竹細工やエルメスの竹製品など、さまざまな文化や時代背景のエレガンスが組み合わされることで、華やかで楽しいテーブルの印象をつくっています。