ハマス・イスラエル停戦合意、バイデン氏退任前の達成望む=米国務長官
James Mackenzie Nidal al-Mughrabi [エルサレム/カイロ 6日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は6日、イスラム組織ハマスとイスラエルの停戦合意について、バイデン大統領の退任までに達成したいとの考えを示した。 ブリンケン氏は訪問先の韓国での記者会見で、停戦合意が近いかとの質問に対し、「2週間という残された時間でこれを終わらせることを強く望んでいる」と述べた。 ハマス関係者は5日、停戦で合意した場合に解放の対象となる人質34人のリストを承認したと発表。一方、イスラエル首相府はハマスから人質のリストは提示されていないと表明した。 イスラエルとハマスがどの程度合意に近づいているかはまだ不明。 トランプ次期米大統領は、ハマスが拘束している人質が1月20日の就任式までに解放されなければ、中東で「地獄の代償」を払うことになると述べている。 100人以上の人質がまだガザに拘束されていると考えられており、ハマス側は、イスラエルのガザ撤退で戦争を終結させる合意なしには解放しないと主張。イスラエルは、ハマスが軍事・統治権力として解体され、全ての人質が解放されるまで攻撃をやめないとしている。 ハマス関係者がロイターに提供した解放対象の人質リストには、女性兵士のほか、高齢者、女性、未成年の民間人が含まれていた。 イスラエル首相府は、このリストは7月時点でイスラエルからカタールの調停担当者に渡されており、イスラエルは現状、リストにある人質が生きているかどうかについて、ハマスから確認もコメントも受け取っていないとした。