「ギャンブル依存症」になる人の特徴とは? 「ギャンブル依存症」の実態と回復方法について専門家が解説
◆身近に「ギャンブル依存症」がいたら…
“一度、脳内に変化が起こると、以前の状態に戻すことは難しい”と言われていますが、ギャンブル依存症の場合、適切な支援を受ければ回復することができると言われています。「住んでいるエリアの精神保健福祉センターや保健所といった専門行政機関に相談する、専門の医療機関を受診するなど、専門家から適切なアドバイスを得ながら回復に向かう方法があります」と名達さん。 ほかにも、依存症の問題を抱えた人や、そのご家族同士でミーティングや情報交換をしながら回復を目指していく“自助グループ”に参加する方法、回復支援施設を利用する方法もあり、「精神保健福祉センターや保健所に相談すれば、自助グループや回復支援施設についても教えてもらうことができます」とのこと。 しかし、依存症は病状や状態を正確に自覚するのが難しいと言われています。明らかに問題がある状態であっても、本人は“やめようと思えばやめられる”“あの人に比べたら大丈夫”“借金さえ解決すれば問題はない”などと考えてしまい、問題と向き合えないケースが少なくありません。 たとえ自覚していたとしても、問題解決に向けての行動に時間がかかるケースが多いです。例えば、身近にギャンブル依存症に悩んでいる人がいたとき、家族をはじめ、周りの人が依存症の当事者に対して、やめられないことを責めてしまったり、約束を破ったことに対して怒ることで当事者を追い詰めしてしまい、そのストレスから、当事者がまたギャンブルに頼ることが多くなってしまうと言われています。 また“借金を肩代わりする”“本人の代わりに会社へ休みの連絡を取る”など、本人が起こした問題を肩代わりするのも大半が逆効果になってしまいます。というのも、手助けをすると、本人が問題の本質に直面するのに時間がかかってしまい、ギャンブルをやめる決断をすることに、ますます時間がかかることも稀ではありません。 改めて名達さんは「ギャンブル依存症の当事者が回復するためには、まず専門の相談機関とつながり、当事者も、家族をはじめとした周囲の人も、ギャンブル依存症について正しい知識を得て対応していくことが大切です」と呼びかけます。まずは周囲の方が専門の機関に相談して、適切なサポートの仕方を知ることから始めましょう。 住んでいるエリアでギャンブル依存症に関する相談窓口を探す場合は、依存症対策全国センターのWebサイトをご覧ください。 番組のエンディングでは杉浦と村上が、今回学んだ「ギャンブル依存症」について復習していきます。まず村上は“正しく知る!”とポイントを挙げ、「ギャンブル依存症を正しく知らないといけないことを学びました」と感じ入ります。続いて杉浦は“ギャンブル依存症は回復できます!”と書き、「ちゃんと依存症を自覚して、自分と向き合うことが大事です」とコメントしました。