強制引退が決定的な47歳の競輪選手 残るは2開催「残り少ないけど、穴をあけられるように頑張りたい」
立川競輪場の「東京中日スポーツ杯モーニング7(F2)」は13日、初日を迎える。6RのA級チャレンジ予選に出場する清水一博(47歳・岩手=84期)に話を聞いた。 代謝(成績下位の強制引退)がかかるこの時期になると、チャレンジ戦は超白熱。生き残りをかけたサバイバルレースはGIとは違った迫力がある。今回は清水に会ったが、どう頑張っても生き残りは厳しく今期で代謝となる。 「本当は立川で終わりだと思っていたけど、(ホームバンクの)青森の追加が入ったのでそこがラストラン。まだ練習はしているし、やっぱり1着を取りたいって気持ちでやっている。残りは少ないけど、穴をあけられるように頑張りたい」 派手なタイプではなく意外性が売りの選手。直線をストレスなく踏む展開は特に強く、何度も穴を出してきた良い選手だった。 「引退した後のことは決まっていない。車券? 辞めたら買おうかな(笑)。粘られたりした選手には金網から野次ってやりますよ(笑)」 そんな清水は6Rに出場し本線の4番手を固める。さすがにここでは厳しいだろうが、シリーズを通してどこかでは見せ場を作る。(アオケイ・石濱記者)