今年は「外弁慶シリーズ」? 日本シリーズ4試合すべてビジターチームが勝利 21年前には「内弁慶」も
プロ野球頂上決戦・日本シリーズで30日に行われた第4戦は、DeNAが5対0で快勝。開幕2連敗からの2連勝を果たし、通算成績は2勝2敗とイーブンになっています。 【1年前】2023年ドラフト会議 各球団が指名したのは? この結果を受け、SNSではここまでの4試合の“ある傾向”が話題に。それは「ホームチームが1勝もできない」という点です。 開幕2試合はDeNAの本拠地・横浜スタジアムで開催。しかし、2戦ともビジターチームのソフトバンクが早々に先制すると、最後までリードを守り切り勝利。盤石の戦いぶりで日本シリーズでの連勝を「14」に広げただけでなく、“4連勝での日本一”も狙える状況につけていました。 それでも、決戦の舞台を福岡・みずほPayPayドームに移すと、状況は一変します。3戦目でDeNAのエース・東克樹投手が7回1失点に抑えると、打線は6安打ながらチャンスをモノにして4得点を奪い待望の1勝。ソフトバンクの14連勝をストップさせると、第4戦でも先発のケイ投手が7回無失点と大当たり。オースティン選手と宮崎敏郎選手にホームランが出るなど5得点で快勝し、日本一をかけた戦いはたちまち五分となりました。 実は過去にも「ホームチームが1勝もできない」というケースが。 2011年のソフトバンク対中日では、福岡での開幕2試合でビジターチームの中日が2連勝。しかし場所を名古屋に移すと一転、ソフトバンクが敵地で3連勝を飾ります。舞台は再度福岡に戻り、第6戦は中日が3度目のビジター勝利。迎えた最終戦、ソフトバンクが意地のホーム初勝利を奪い日本一。6戦目までホームチームが1勝もあげることができない日本シリーズでした。 またその一方で、「ビジターチームが1勝もできない」というパターンも。 2003年のダイエー(現ソフトバンク)対阪神では、ダイエーが福岡で2戦合計18得点と奪う強打を見せ快勝。本拠地のファンに2連勝を届けたものの、続く甲子園での3試合は阪神がすべて1点差の接戦を制して3連勝と形勢逆転します。ただ福岡での残り2戦で再びダイエーが強さを発揮。打線が初回から得点を奪い、ホーム4戦全勝で日本一に輝きました。 SNSでは、これら「外弁慶/内弁慶シリーズ」が話題に。ソフトバンクファンは「横浜で2連勝すればこっちは勝てる」「このままいけばホークス日本一やん」という声があがっている一方、横浜スタジアムで2試合を残すDeNAのファンは「完全外弁慶シリーズになっちゃうと日本一とれないので木曜日勝っていただければと…」「なんとしてもあと2つ勝たねば」と、連勝にもかかわらず危機感を持った投稿が見られます。 くしくも過去の「外弁慶/内弁慶シリーズ」はどちらもソフトバンクが日本一に。どちらが先に殻を破ることができるのか、注目です。