【令和の米騒動】全国的コメ“品薄”状態続く中…収穫シーズン迎え新米入荷で“解消”の兆しも(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
全国的にコメの品薄が続く中、静岡・袋井市では、コシヒカリの収穫作業に追われていました。2024年は雨が少なく、前年より“2割”ほど収穫量が減ったそうですが…。 (あぐり佐野 佐野 友幸 代表) 「品質は、収量が少ない分、栄養が一粒一粒にいきわたり、かなり質の高い米がとれている」 コメを保管する倉庫に案内してもらうと。 (あぐり佐野 佐野 文菜さん) 「これは問屋さんが取りに来てくれる米になる」「例年ならここいっぱいになるがことしはすぐに取りに来てくれる。それだけ需要が高いのかな と感じる」 一方、こちらは静岡市内のスーパー。お米が次々と棚に並べられていきます。 (スーパー田子重 セナ店 内記寿治 店長) 「きょうは90袋ぐらい入荷した。ほしいお客さんが多いので、すぐ手に取るお客さんが多い」 早速、米を手に取った人は。 (米を買いに来た人) 「ちょうど来たから良かった。1週間分くらいしかないから、きょうはいればいいなと思ってきたらちょうどいいところにきた」 (米を買いに来た人) 「お米が今あるのが少なくなってきたので、おそうめんとか多めに食べて、お米を消費しないようにはしてた。新米が出てきたなと思ってうれしかった」 一方で気になる価格は…。 (スーパー田子重 セナ店 内記寿治 店長) 「昨年と比べて1キロ200円5キロで1000円以上高値になっている。値段的にもう少し下がってお客さんが手に取りやすい価格になってくれることを期待している」 掛川市のJA直売所にも新米が並んでいました。販売コーナーには「新米入荷 毎日出荷あります」の文字が。東京から観光で来たという人は。 (観光客) 「米がたくさんあって立川ではこんなに無いので」「友達にお土産にするならこれ(コメ)だねと」 直売所にも徐々に新米が入ってきているといいます。 (JA掛川市 さすが市 染葉 航志 店長) 「9月後半からは品種の切り替わりもある。米は順調に生育していると聞く。9月下旬 10月ごろには安定した陳列が できると思う」 一方、長引く“コメの品薄”で深刻な影響を受けているところも。 (フードバンクふじのくに 望月 健次 事務局長) 「多いときだと、このお米がこれくらいに積んでいる状況で、 今、本当に少なくなっていて残りわずかとなっている」 企業や個人から寄付された食料を生活に困っている人たちに無償で提供する「フードバンク」。コメの品薄によって、2024年6月ごろから、寄付されるコメが大幅に減ってしまいました。 (フードバンクふじのくに 望月 健次 事務局長) 「コメとか食品がほしいという依頼は減らないので、コメがなくなっていく状況。今は本当に申し訳ないが、お米の量を2分の1とかに減らして、そのかわり乾麺やパスタなどを在庫の中からいれるようにして、主食がなくならないよう心がけている」 静岡県内でも大きな影響があったコメの品薄。県内では、いつごろ解消するのか県の担当者に聞くと。 (県 農芸振興課 水田農業班 土屋 寿樹 主任) 「早い所だと8月10日あたりから始まっていて、いまだと全県的に稲刈りが進んでいる」「いま収穫の盛りを迎えているので、ことしの新米を待っていただければ」 ようやく解消の兆しがみえてきた”コメの品薄”ですが、藤枝市岡部町にあるおにぎり専門店は、これをきっかけにお米の良さを再認識してもらえればと話します。 (おむすび 結 永田 裕希子さん) 「コメがいかに大事かを、皆さんすごく感じてられていると思うので、お米の大切さを、もう一度、皆さん見直してもらって、コメをたくさん食べてくれれば」 9月には新米の収穫がピークを迎え、供給が安定するとみられていて、品薄状態にようやく終わりが見えてきました。