久保凛、区間2位に「とても悔しい」 駅伝で持久力強化を「春の800メートルにつなげたい」
◇第36回全国高等学校女子駅伝競走大会大阪府予選会(2024年11月2日 ヤンマースタジアム長居発着(5区間21・0975キロ)) 41チームにて競われ、東大阪大敬愛は1時間10分3秒で3年連続の2位となった。薫英女学院が1時間8分34秒で19連覇を達成した。 東大阪大敬愛の1区(6キロ)を務めたのは、800メートル日本記録保持者の久保凛(2年)。雨が降る中、号砲が鳴って飛び出し、序盤から薫英女学院の塚本夕藍(3年)との一騎打ちになる。 先頭でレースを進めたが、ピタリと後ろにつけてきた塚本が残り100メートルあたりでラストスパート。最後の最後でかわされ、区間2位の19分42秒でつないだ。 2区以降も先頭を譲らなかった薫英女学院が19連覇。一方の東大阪大敬愛は3年連続での2位となり、久保は悔しさを抱えながらレースを振り返った。 「前半からしっかり自分のリズムでいけたのは良かったけど、2回目にトラックに帰ってきた部分から少しずつ足が動かなくなって、ラストの500メートルはもう動かない状態で余裕がなかった。その部分が今回の反省点だし、1区の自分から後ろとしっかり差をつけて…と思っていたので、その走りができなかったのがとても悔しい部分です」 7月の競技会で日本女子初の2分切りとなる1分59秒93をマークし、19年ぶりに女子800メートルの日本記録を更新。10月12日の国民スポーツ大会を制してから、駅伝シーズンへと切り替えてきた。 「トラックと違って駅伝はチームのスポーツなので、チームでしっかり気持ちの面でも取り組んでこられた部分はあって、絶対に優勝すると思って臨んでいました。結果的には負けてしまったけど、敬愛高としてはチームベストで終われたし、これからだと思う。次は近畿駅伝で優勝を目指して頑張っていきたい」 初優勝は逃したが、まだ全国への扉は閉ざされていない。11月24日に淡路島で行われる第40回近畿高等学校女子駅伝競走大会で府県代表を除いた最上位となれば、地区代表として都大路への切符を得られる。 駅伝に全力で取り組みながらも、久保は来年以降にも目を向ける。「6キロというのは800メートルと全然違って、距離も長くなるので。その分、持久力も鍛えられる。持久力を鍛えながら、スピードも落とすことなく春の800メートルにつなげていきたい」。来年に東京で開催される世界選手権の参加標準記録(1分59秒00)突破が個人のターゲットになる。