岡本和真の打席では「点が入る気がしない」という

　巨人は17日のCSファイナルステージ第2戦（東京ドーム）でDeNAに1―2と競り負けた。初戦に続く連敗でチーム内にも重苦しいムードが漂う中、本紙評論家で巨人OBの前田幸長氏は最後まで連打が出ず散発5安打1得点に終わった巨人打線について「怖さを感じない」と苦言を呈した。 【前田幸長「直球勝負」】セ・リーグVの巨人がDeNAに連敗してアドバンテージを含め1勝2敗。0―2、1―2と2試合ともロースコアのゲームとなったが、打線の迫力はDeNAの方が圧倒的に上だと感じた。 　牧、佐野、オースティン、宮崎と続く上位打線は迫力十分。巨人先発・菅野は15勝を挙げたシーズン中と同じように好投を見せたが、オースティンに許した決勝アーチはツーシームが中に入ってしまった。そこをしっかりと仕留めるオースティンはやはりさすがだ。 　一方、シーズン中とは違ってCSファイナルステージの巨人打線からは怖さを感じない。4番・岡本和が6回に同点適時打を放ったものの、それほど点が入る雰囲気がしなかった。7回途中1失点とDeNA先発・大貫の投球内容は確かに良かったが、岡本和と5番・坂本にさえ気を付けておけば大量失点につながらないという気持ちで、プレッシャーを感じることなく投げることができたのではないか。 　巨人は18日の第3戦に敗れれば王手をかけられてしまうが、とにかく先制点が欲しい。この日、3番に入った中山はノーヒット。吉川不在の影響が思った以上に大きいだけに2番、3番がどうやって4番・岡本和につないでいくかがポイントとなる。先に点を取ればベンチも盛り上がる。序盤に得点してムードを変えたい。 （本紙評論家）