不正購入の新幹線チケット、中国人に転売か 客はSNSで募集
JR東海などの予約サイトで、他人になりすまして新幹線のチケットを不正購入したとされる事件があり、警視庁に逮捕された女が関与する窃盗グループが、中国人観光客らに正規の3割引きでチケットを転売していたことが捜査関係者への取材でわかった。中国のSNSで客を募っていたといい、警視庁は、窃盗グループが不正購入したチケットの転売を繰り返していたとみている。 【写真】警視庁本部=東京都千代田区霞が関2丁目 警視庁は、この女を私電磁的記録不正作出・同供用と窃盗の疑いで4日にも再逮捕する方針を固めた。女は不正に発券したチケットを客に配送する役割を担っていたという。 女は在日ベトナム人で、アルバイトのブ・ティ・チン容疑者(28)=埼玉県川口市。再逮捕容疑は7月、別の人物と共謀し、JR東海などが運営するチケットの予約サイト「エクスプレス予約」で他人のクレジットカード情報を使い、東京―京都間などの新幹線の指定席チケット28枚(計約40万円)を買ったというもの。この窃盗グループは不正入手した他人のクレカ情報を使ってチケットを申し込み、発券時に必要なQRコードを得ていたとみられている。(三井新、福冨旅史) 女は10月と11月にも同様の容疑で逮捕されており、今回の逮捕は3回目。女が不正購入に関与したとされるチケットはこれまでに少なくとも130枚確認され、被害総額は約175万円という。
朝日新聞社