「夫に首を絞められ、赤ちゃんの上に倒れた」DVで離婚した女性が“国に今すぐやめてほしいこと”<漫画>
妻の言うことを聞かない夫に「病院へ行け」と言われ続けた
――改めて、ねこ★はちさんが離婚を強く決意されたタイミングを教えてください。 ねこ★はちさん(以下、ねこ★はち)「婚姻中から『元夫と会話が成立しない』、という状況でした。夫は帰宅後、水で一瞬しか手を洗わないので『ハンドソープで手を洗ってほしい』とお願いをしたことがあります。当時飼っていた猫が病気になったので、外からの菌をできる限り持ち込まないように気をつけていたんです。ところが丁寧にお願いをしても、『潔癖症なんじゃないの?』『病院に行った方がいい』と言われ続けました。 日常的に、私になにか言われることが気に入らないみたいで、私の言うことは聞かない。さらに、自分のルールも絶対に変えない人でした。妻は夫の言うことを聞くのが当たり前で、私がなにか話しても鼻で笑うか、バカにした返事をするだけです。お願いをすれば、病気扱いをされていました」
夫に首を締められ、赤ちゃんの上に倒れた日
――それは辛かったですね。 ねこ★はち「当時は、何かあるたびに元夫から『鬱なんじゃないか』『頭の病気だ』と言われました。毎日言われ続けたことで、自分でも本当に病気でおかしくなっているかもしれないと思うようになっていました。 元夫は一度、酔っ払って自転車を盗み警察署に勾留をされたことがあります。警察から連絡があったのですが、元夫は何があったのか話してくれず、聞いても『しつこい』の一点張り。当時、臨月だったこともあり『何かあったら心配になるから、遅くなる時は連絡してね』とだけ伝えました。ですが結局、守られることはなかったです。 それからしばらくして、夫が再び深夜に酔っ払って帰ってきたので『どうして連絡してくれないの?』と言ったところ、『仕事だからしょうがないだろ!』と元夫は逆上。そのまま言い争いになり、私は元夫に首を絞められて倒れ、寝ていた子どもの上に覆いかぶさってしまったんです。『赤ちゃんが死んでしまう!』と焦りました」
「ただの夫婦喧嘩」勝手に警察を追い返した夫
――あまりに心配な状況です。それからどうなったのでしょうか。 ねこ★はち「携帯電話を夫に取り上げられていたので、誰かに助けを求めることもできません。必死で大きい物音を立てました。近所の方がその物音で通報してくださり、警察が来てくれました。子どもは大泣きでしたが、運良く怪我もなく無事でした。 私が子どもの体を確認し、あやしてミルクをあげている間に、『夫婦喧嘩ですから』と、元夫は警察へ勝手に説明をしてしまいました。ただの夫婦喧嘩ということになり、そのまま警察も帰ってしまったんです。 警察が帰った後は、頭を叩かれ『みっともないことをして、謝れ』と要求されました。何度も謝ったのですが、最後に『離婚なんてみっともないこと、絶対にしないからな』と言い捨てられました。その夜は一睡もできませんでした……。 このままだと私も子どもも殺されると思い、翌朝夫が仕事に出かけた後に、持てるだけの荷物を持って実家に逃げました。帰宅した夫は激怒し『頭がおかしくなって、子どもを連れ去った誘拐犯』と何度も連絡をしてきました」