【有馬記念】戸崎圭太騎手・勝利インタビュー 「気持ちで負けないでおこうと思って追っていました」「レガレイラはもう可能性しかない」
「もう可能性しかないと思います。まだまだ成長してくれるでしょうし、いろんなところで活躍してくれると思っています」
--自身は2014年のジェンティルドンナ以来、10年ぶりの有馬記念V。当時も牝馬だった
「牝馬ではたくさんGⅠを勝たせていただいていて相性がいいのかなと思いますし、ずいぶん日がたったので、ここで勝つことができてうれしく思います」
--10年前と勝利の味は違うか
「ジェンティルドンナのときはその年にリーディングを取らせていただいたんですけど、GⅠ勝利がなくて、自分の中で『うーん、今ひとつだな』と思っていたところでジェンティルドンナで勝たせていただいて、すごくホッとしたというか、ジェンティルドンナからプレゼントされたなという思いが強かったですね。(当時は)まだまだ勢いというか気持ちだけで乗っていたんですけど、今は体的にいい感触で乗れているので、ガムシャラにうれしいというよりは噛みしめるうれしさがあります」
--レガレイラとジェンティルドンナの違いは
「ジェンティルドンナはGⅠをたくさん勝っていた馬で、気持ちが強いな。根性があるな、というのは感じていました。レガレイラは少し優しい感じのタイプなのかなというのは感じています。2頭ともすごく乗りやすい馬ではあります」
--戸崎騎手にとって有馬記念はどういうイメージ
「ホープフルSがありますけど、一年の締めくくりというのは変わらずあるかなというのと、普段は競馬を見られない方でも日本中が注目しているレースだなと思います」
--今年を振り返って
「GⅠを勝てたこともうれしいですし、勝利数も最近の中ではよく勝てたと思います。自分の中で騎乗スタイルというか、感覚が今すごく良くなっているので、その辺りが結果に出ているのかな、と。この年になって気づいたことがあるので、まだまださらなる上を目指して、感覚を良くして結果に結び付けたいなと思います」
--地方競馬で同期デビューだった森泰斗騎手が先日、電撃引退
「泰斗に関してはまだまだやれるんじゃないかなと思っていたところでの急な話だったので、びっくりはしましたけど、人それぞれ引き際は違いますからね。(引退セレモニーに)サプライズで行きましたけど、悔いがなさそうでしたし、やり切っているのかなと感じました。同期も僕ともう一人、笠松で頑張っているジョッキーがいるんですけど、もう一人、佐賀のジョッキーが調教師に受かって。そうやって一人一人いろんな道に行って引退していくんですけど、まだまだ僕はやれると思っています。同期はいつも声をかけてくれますし、励まされて応援されながらで力になっています」