イスラエルがレバノンに地上侵攻 イラン対抗、ミサイル発射
【エルサレム共同】イスラエル軍は親イラン民兵組織ヒズボラを掃討するためレバノン南部に地上侵攻した。軍が1日、発表した。対象を絞った「限定的」な作戦と主張している。侵攻は2006年7月以来、約18年ぶり。イスラエル軍は同日、イランがミサイルを発射したと発表した。昨年10月に始まったパレスチナ自治区ガザの戦火が拡大した。大規模な地域紛争に発展する恐れが一気に高まり、中東情勢は重大局面を迎えた。 ロイター通信は1日、米政府高官の話として、イランがイスラエルに対して弾道ミサイル攻撃を近く実施する準備をしている兆候があると報道。イスラエル軍報道官は「防空システムの準備は万全だ」と強調していた。 軍報道官は1日、レバノン南部で激しい戦闘が起きていると、X(旧ツイッター)で明らかにした。ヒズボラは応戦する構えで、イスラエル中部テルアビブにある対外特務機関モサド本部を標的にロケット弾を発射したと主張した。地元メディアは破片でけが人が出たと報じた。