ビル型納骨堂「梅旧院光明殿」で有名だった梅旧院(大阪)が破産開始
テレビCM「来て見て便利な梅旧院」で知られていた
宗教法人梅旧院(大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町1-18、代表役員鎌原泰彦氏)は、9月30日に大阪地裁より破産手続き開始決定を受けた。 破産管財人は野村剛司弁護士(なのはな法律事務所、大阪府大阪市北区西天満4-3-4御影ビル2階、電話06-6311-7087)。 当法人は、1953年(昭和28年)6月に設立。大阪市内のほか近畿一円の壇家を対象に宗教活動を行っていた。95年11月には、分院として9階建ての近代的マンション型墓地である「梅旧院光明殿」を完成させ、屋内墓3000基以上の設置が可能な関西屈指のスケールを有する新時代の納骨墓所として相応の知名度を獲得。テレビ番組でも取り上げられるほか、有名漫才師を起用したCMを放送するなど積極的に拡販に取り組んでいた。特に「来て見て便利な梅旧院」のフレーズのテレビCMは関西ではおなじみで、2014年3月期には年収入高約10億5500万円を計上した。
「梅旧院光明殿」を運営していた業務提携先の代表らが法人税法違反の容疑で逮捕・起訴されていた
しかし、2017年10月に、「梅旧院光明殿」を運営していた業務提携先の光明殿(株) (TDB企業コード:582098358)代表ら3人が所得を隠したとして法人税法違反の容疑で逮捕されていた。その後も「梅旧院光明殿」は運営を継続していたものの、このトラブルで信用が失墜、2024年8月30日に大阪地裁より保全管理命令および包括的禁止命令を受けていた。 負債は推定で17億円。