東京・多摩地域、埼玉・千葉・神奈川と「若年人口」呼び込み争い…都の手厚い子育て支援が後ろ盾
一方、あきる野市では、移住検討者の希望に合わせ、市職員が車で市内各地を案内する無料のツアーを昨年から始めた。昨年度と今年11月までに計98回のツアーを実施し、7組16人がツアーを機に同市への移住を決めたという。
子育て世代狙い
多摩地域の各自治体は、家賃の高い東京23区から移住を検討している子育て世代を取り込みたい考えだ。移住検討先のライバルとなる埼玉、千葉、神奈川との違いは、都が進める手厚い子育て支援策を引き続き受けられること。都は近年、保育料のほか、学費に対する補助、学校給食費の無償化といった支援策を次々と打ち出している。
奥多摩町若者定住推進課の根岸陸さん(24)は「比較的家賃の安い多摩地域に住みながら、都などの充実した支援を受けようと考える人たちにアピールしていきたい」と話した。