父殺害使用の化学物質示す隠語や絵文字か 浅草連続中毒死、逮捕夫婦がLINEでやりとり
平成30年から令和5年にかけて、東京都内で親族が連続して変死した殺人事件で、細谷健一容疑者(43)と妻の志保容疑者(38)が、健一容疑者の父、勇さん=死亡当時(73)=について、LINE(ライン)上で殺害に使われた化学物質の摂取をうかがわせるような内容のやりとりをしていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。 勇さんは平成30年6月5日に敗血症などで死亡。警視庁は今月25日に勇さんへの殺人容疑で両容疑者を再逮捕している。捜査関係者によると、両容疑者はライン上で勇さんを指したとみられる「死んだほうがいい」などというメッセージを発信していることが分かった。 また、両容疑者のラインのやりとりの中には、勇さんの殺害に使われた化学物質「エチレングリコール」を指したとみられる隠語や絵文字が使われており、勇さんに摂取させたかを確認したともとれる内容のメッセージもあったという。 いずれも勇さんの名前を明示してはおらず、警視庁浅草署捜査本部はエチレングリコールの購入状況などと照らし合わせながら、事件の経緯を慎重に調べている。