かつて軍用時計も手がけた“エイレン”のレトロ感満載なダイバーズ時計に注目
かつてブレゲなどとともにフランス軍用クロノグラフ“タイプ20”や“タイプ21”を手がけたことで、ミリタリーウオッチ好きにはよく知られるエイレン(エイランとも)。 1934年に名門のドダーヌ家によって設立されたエイレンは、その後もスー・マリンやエイラン77といったダイバーズウオッチのシリーズを発表し、実用時計ブランドとして支持を拡大していったが、紆余曲折を経て長く休眠状態にあった。 そんな同ブランドが新たなオーナー会社のもと本格的に再始動したのは2020年のことだ。新生になったエイレンでは往年の軍用クロノグラフを再現したモデルを中心に展開し、再び多くの愛好家を魅了している。ただ製造数が少量だったこともあり、これまで販売エリアが限定されていたのだが、24年4月、遂に日本上陸を果たしたのである。 【グラデーションカラーがおしゃれな現代アレンジ版】
ここで取り上げているのは、そのコレクションのひとつで、かつてエイレンが手がけたスキンダイバー“スー・マリン”の再現版だ。大きなインデックスやアロー形の分針は、優れた視認性に寄与すると同時に魅力的なレトロテイストを醸し出している。DNA針と呼ばれる特徴的な秒針のほか、スー・マリンの大きな特徴であった大振りなリューズカバーも忠実に再現。これにより200mの防水性を実現している。ちなみにこのカバーは反対に装着することで、リューズの巻き上げも行える構造となっている。 ラインナップはリ・エディションが2種、レギュラー版が4種の全6種。レギュラー版にはグラデーション文字盤など現代的なアレンジが加えられたモデルも展開されている。価格は各39万6000円。 【問い合わせ先】ユーロパッション TEL:03-5295-0411
文◎堀内大輔(編集部)