大谷翔平、バット折られながら繋ぐ中前打…T・ヘルナンデスが起死回生の満塁弾でドジャースが息を吹き返す
◇8日(日本時間9日) ナ・リーグ 地区シリーズ第3戦 パドレス―ドジャース(サンディエゴ) ◆パドレス選手とにらみあうドジャースファン【写真複数】 ドジャースの大谷翔平選手は「1番・指名打者」で先発出場。3回の第2打席はブーイングが起きる中、8打席ぶりとなる中前打を放った。これが呼び水となり1死満塁となった後、T・ヘルナンデスの中越え満塁弾が飛び出した。 パドレス打線に6点を奪われ、逆転された直後の3回無死一塁で打席へ。パドレス先発右腕キングの3球目、外角のチェンジアップをバットを折りながらもセンター前に落とした。これに不振だったベッツが呼応し、2打席連続安打を中前に放って満塁に。ここでT・ヘルナンデスの一撃が飛び出し、1点差となり、絶望的な状況が一変した。 球場は試合前から異様な雰囲気に包まれていた。ドジャースナインやロバーツ監督が紹介された際にも大ブーイングが発生。すでに「Beat LA」の大合唱が起きていた。 5日の第1戦では右越え同点3ランを放つなどマルチ安打で勝利に貢献したが、6日の第2戦はダルビッシュの投球術に翻弄(ほんろう)されて4打数無安打に終わった。同地区のライバル同士の熱戦は1勝1敗で、熱烈なパドレスファンが待ち受けるサンディエゴに舞台を移した。大谷の一打で、ドジャースにとって3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出に前進できるか。
中日スポーツ