東京や横浜で台湾映画の上映会、ファン増加目指す
(東京中央社)東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで24日、「台湾映画上映会2024」第2回目上映会が開催され、今年の大阪アジアン映画祭で好評を博した「春行」(A JOURNEY IN SPRING)が上映された。同センターは同イベントを通じて台湾映画のファンが増えることに期待を寄せた。 同作は妻の遺体を冷凍庫で保存しようとする夫と、その家族の姿を16ミリフィルムで撮ったもの。ポン・ズーフェイ(彭紫恵)さんとワン・ピンウェン(王品文)さんが共同監督を務めた。2人は上映後のトークイベントにオンラインで登壇し、工藤将亮監督と対談した。東京での同作上映は初めて。 台湾の今を描いた名作や意欲作を紹介しようと、同センターは2016年から同イベントを開催。今年は華語圏の文化・社会に対する理解の促進などを目的に華語圏の映画の話題作の上映イベントを開催する慶応大学の日吉電影節などと共催し、今月から10月まで全7回、計7作品を上映する。台湾の映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)や海外映画祭を席巻した話題作から人気スターが出演するエンタメ作品など、幅広いラインアップになっており、春行を除き、いずれも日本初上映となる。 上映会の1回目は15日、慶応大日吉キャンパス(神奈川県横浜市)で開かれ、金魚の記憶になぞらえ、3人の男女がパラレルワールドで織りなす愛の物語を描いた「金魚の記憶」が紹介された。 イベントは参加無料。事前の申し込みが必要となる。 (戴雅真/編集:荘麗玲)