フェラーリ・デイトナの再来か? 新型スーパースポーツ「12チリンドリ」はV12エンジン搭載で830馬力!
12チリンドリはフェラーリ最後の12気筒か?
「我々がこのクルマに“12気筒”という名称を選んだ理由について、これがフェラーリの12気筒の最後のモデルという意味ですか? と質問を受けました。次がどうなるか、フェラーリでは一切回答していないのですが、この名を選んだ理由は、50年代から手がけてきた12気筒エンジンへの愛から、とお答えしておきましょう」 マーケティング担当の重役、エンリコ・ガリエラ氏は、そう言いました。 「2019年に発表したF8トリブートというモデルは、私たちが手がけてきた8気筒の素晴らしさを自ら称える意味で名付けました。今回の12チリンドリも、数々の規制をクリアしつつ高い性能を実現した12気筒エンジンの素晴らしさを伝えたいという思いが込められています。12気筒エンジンは昨今、どんどん開発が難しくなっていますが、私たちはそれを成し遂げているのです」 価格は、クーペがイタリアで39万5000円ユーロ(VAT税込み・1ユーロ=約168円で約6600万円)、スパイダーが43万5000ユーロ(同約7325万円)。クーペは2024年第4四半期から、スパイダーは25年第1四半期から欧州で販売が始まる予定だ。
Specifications
フェラーリ 12チリンドリ クーペ|Ferrari 12Cilindri Coupe 全長×全幅×全高:4733×2176×1292mm ホイールベース:2700mm エンジン:V型12気筒(65度)フロントミドシップ 総排気量:6496cc 最高出力 :830PS(610kW)@9250rpm 最大トルク:678Nm@7250rpm 駆動方式:後輪駆動 トランスミッション:8段ツインクラッチ 0-100km/h加速:2.9秒 価格:39万5000ユーロ(イタリア)
文= 小川フミオ 写真= Ferrari N.V.