【MEGUMI】ついに来た子離れ期。それでもまだ、いちばん感情的になるのは子供のこと
母として、やり切れてよかった
新刊『心に効く美容』でも第1章ではまず、『自分の弱さと痛みを知ろう』と書き出されていますね。 朝起きてすぐ携帯を見て、家族の朝ごはんやお弁当を作って、家事をしつつ仕事のスケジュールのことも考えて……という、常に時間に追われるように過ごしていた息子さんの幼少期。 「自分の気持ちや身体の調子がどんな状態なのか、感じることさえできないまま1日を走り抜けていました」 そうして自分の内面の感情を置き去りにしたままでいた結果、35歳を過ぎたあたりから、心の状態は必ず顔に透け出てくると気がついたといいます。そこでまずは自分の心に寄り添い、自分を認めて、褒めてあげることからはじめたそう。内面に抱える悩みや感情をケアするのに、MEGUMIさんが効くと感じたのが、外側からのアプローチ、つまり美容でした。 その結果、大ヒットとする美容本を出版するまでに。そして、前回のインタビューでは『大変だったけれど、子育てに必死だったあの時期を過ごしてよかった』と振り返っていました。 「それはもう必死だったけど、仕事しながらお弁当を作って毎日送迎するという生活をやっておいて、それは息子のためだけじゃなく、自分のためにもよかったと思います。息子は覚えていないと思うし、それによって息子に何か良い影響があったかと言われると、どうってことないと思うけど、母として、やり切って良かったと思うんです」
悩んでいることが同じママ友が、かけがえのない存在だった
先ほど「部活のような」と表現されていたママ友付き合いで、大変なことはありませんでしたか。もしくは、戸惑ったことなど……。 「そうですね。私はずっと芸能界で生きてきたから、芸能界って世界で一番段取りやスピード感が早いと思うんです。だから「遅いな」って思うことが多かったですよ。(笑) 話し合いのたびに、「この流れいらないだろ」みたいなことを感じていたけれど、自分が特殊な世界で生きているということがちゃんと分かっていたから。周りじゃなくて、自分が異常なんだって思っていました。 でも、ママ友とは悩んでることが一緒だから、「オムツが取れない」とか、「お弁当残してる」とか、今となっては小さなことに一喜一憂して、時には一緒に泣いたり。そうやって自分をさらけ出せる人たちだったから、すごくかけがえのない仲間だったと思いますね」 近い存在だからこそ、ママ友の言動に傷つくということはありませんでしたか? 「当然、言われてショックだったこととか、多分泣いたこととかもあったんじゃないかなって思うけど、皆んなが皆んな必死だったから。皆んな必死だし、ちょっと余裕がない時期だし、ママ自身の身体もまだ産後でホルモンバランスが整っていなくて、正気じゃない感じが今思えばあったかも。自分自身がそうでした。 そんななか必死に子育てしているってことが今となっては分かるから、息子が大きくなった今、私に言わせていただけるとしたら、キツい言動は「はい、言ってんな~」とやや距離、良い意味での距離感を保って、「大変だもんね。具合悪いのかな」みたいな感じで受け流しちゃえばいいと思う。誰もが完璧じゃないし、自分も知らず知らずのうちに何か言っちゃってることもあるかもしれないし。同じママ同士だからこそ、そこは認め合っていけるといいんじゃないかなと思います」