パシフィックネーションズカップで「超速ラグビー」を10番としてコントロールする。ラグビー日本代表の司令塔・李承信
エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が再任し、新生エディー・ジャパンがスタート、ここまで5試合を戦った。そのうち3試合がテストマッチだったが、残念ながら3連敗してしまった。 【動画】パシフィックネーションズカップの見どころ
ただ、イングランド代表戦、ジョージア代表戦で10番を背負い、イタリア代表でも後半から出場し、現段階で指揮官の信頼を最も得ている司令塔が、SO(スタンドオフ)李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)だろう。
8月25日日曜(日本時間26日)に行われる「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズ2024」(PNC)の初戦となるカナダ代表戦を前にした22日、SO李がオンラインで報道陣に対応した。
今回のカナダ遠征は新生エディー・ジャパン初の海外遠征。バンクーバーに着いた日も、その次の日も練習があり、3日目はさすがにオフだったという。李は「エディーさんもホテルにこもっているのではなく、どんどんチームメートと街に出たり、カナダの文化を経験して、絆を深めてほしいという話もあった。ラグビーだけでなく、チームではポジティブな雰囲気があるので楽しめている」と話した。
10番として「超速ラグビー」における役割について、SO李は「チームのアイデンティティー、軸にあるのは超速ラグビーという部分で、どんどんボールを動かしていくこと」。
「ただ80分、それをするには難しい場合もあるので、ゲームを最初の20分、間の40分、フィニッシュの20分に自分たちがやるべきことを明確にして、10番としてコントロールするところはコントロールする」。
「キックを使ったり、コンテストキックを使ったり、3点を狙うところは狙ったりという、80分通してのマネージングが大事になってくる。そこは自分がもっと成長しないといけない。そういった面では良い経験ができている」と話した。
ジェイミー・ジャパン時代との違いを聞かれると、「ジェイミーの方がシステムは結構、具体的というか隅々まで固められている感じがあった。自分はそれがやりにくいことも別になかったし、経験も浅かったので自分としてはプレーしやすかったし良い経験ができた」。