乗用車の比じゃないほどの距離を走るタクシー! 走りまくっているのにナゼ「汚れた」車体を見かけないのか?
タクシーはどうしていつも綺麗?
街なかのタクシーを見ると、いつもキレイな状態になっているケースが多いです。なぜ、走行距離が長く、長時間にわたり乗り続けていてもキレイな状態なのでしょうか。今回はタクシー乗務員の経験もある筆者の体験談も交えながら、タクシーがキレイな理由を解説します。 【画像】洗車直後に雨が降る! クルマ乗りの多くが体験する「マーフィーの法則」
タクシーの洗車頻度は乗務ごとにするのが基本
タクシーがキレイな理由は、お客さまに気持ちよく乗ってもらうために、乗務ごとに洗車をしているためです。また、次の乗務員が乗るときにクルマをキレイにしておいたほうが気もちよく乗れるからという内部事情もあります。 このようなさまざまな事情があるため、タクシーの乗務員は乗車ごとに洗車をしているのです。ただし、乗務前に洗車をするか、乗務後に洗車をするか、乗務前後に洗車をするかは、その日の天候や花粉・黄砂などの飛来物の付着状況によって異なります。
タクシーの洗車方法とは?
タクシーの洗車方法は、車庫で洗う(手洗いもしくは洗車機)、または外部の洗車場(ガソリンスタンドやタクシーをメインとした洗車場)の利用の2パターンです。 筆者が勤務していたタクシー会社には車庫に洗車場があり、手洗いと洗車機を選ぶことができました。筆者は、洗車することが好きという理由と車庫の洗車機の利用料金が自腹という理由から、いつも手洗い洗車をしていました。
洗車時間は有効活用
筆者と同じような考えで手洗い洗車している乗務員は多く、手洗い洗車をしながら業務中にあったことを話したり、ライブやイベントなどお客様が増えそうな場所の情報共有をしたり、雑談をしたりしていました。そのため、洗車の時間を乗務員同士のコミュニケーションの時間として活用していました。
洗車のコツは水をたっぷり使うこと
手洗い洗車をするときは水を大量に使い、しっかり汚れを流してから水を含んだ泡たっぷりスポンジで優しく泡を伸ばし、また大量の水で洗い流すという方法をとっていました。この大量の水を使った手洗い洗車は時間がかかるものの、洗車キズがつくリスクを最小限に抑えられるため、この方法が最善でした。 乗務員によっては、洗車後にワックスやコーティングを施工する人もいますが、勤務していた会社では、洗車グッズは自腹で用意となるため、ワックスやコーティングなどをしない乗務員もいました。