櫻井海音「正直僕以外にやらせたくない」 実写版『【推しの子】』主演への覚悟を語る
11月28日21時よりPrime Videoでドラマシリーズが配信され、その続きを描く映画が12月20日に公開される実写プロジェクト『【推しの子】』より、主演・櫻井海音からコメントが到着した。 【写真】実写版『【推しの子】』の撮影に臨む櫻井海音 本作は、Amazonと東映の共同プロジェクトとして、赤坂アカと横槍メンゴによる同名コミックを実写映像化するもの。伝説的アイドル・アイの“推しの子”として転生するファンタジックな設定とサスペンス要素に加え、“芸能界”という複雑な世界に切り込むストーリーが描かれる。原作は2024年7月現在、累計1800万部を売り上げ、7月3日よりアニメ第2期が放送されている。 実写版では、櫻井が主演を務めるほか、齋藤飛鳥、齊藤なぎさ、原菜乃華、茅島みずき、あの、成田凌らが共演に名を連ねた。 母であるアイ(齋藤飛鳥)の死の真相を巡り、復讐心を燃やして“芸能界”へと潜り込むアクア役に挑んだ櫻井。近年は『VIVANT』(TBS系)や『アオハライド Season1』(WOWOW)などへ出演している櫻井だが、本作への挑戦には「大きなプレッシャーを感じた」と胸中を明かす。 「元々、お話をいただく前から原作を読ませていただいていて、すごく好きな作品でした。『もし実写化するならアクア役をやりたい』と思っていたら、本当にお話をいただけて。大好きな作品だし、ファンも沢山いる作品なので、めちゃくちゃプレッシャーはありました」と、社会現象を巻き起こし世界中で人気を博す原作の実写化に期待と不安を抱えつつ、出演を決意した櫻井。「プレッシャーはありましたが、でもそれ以上にアクア役をやりたい気持ちが強すぎて、最初に監督やプロデューサーと話した際、『この役は正直僕以外にやらせたくないです』と、正直な気持ちを伝えさせていただきました」と、オファー当時の心境とエピソードを語った。 そんな櫻井は、4カ月以上の長期で行われた本作の撮影期間中、改めて原作を読み込み徹底的にアクアというキャラクターを自身に落とし込んだという。櫻井は、「第一はやっぱり原作への気持ちというか。赤坂アカ先生・横槍メンゴ先生がこの世に生み出してくださったものを、いかに自分に投影させて演じることができるかという気持ちがありました。絶対に原作の持つアクアのイメージを崩したくなかったので、毎シーン毎シーン撮る前に、原作にある同じシーンを見てアクアがどういう表情しているか、どういう動きをしているか、座っているか立っているか、ポケットに手を入れているか、入れていないか、など細かいところまでできる限りやりたいと思って臨みました」とこだわりを明かした。その覚悟を体現するかのごとく、自身の出番がない日でも現場に頻繁に顔を見せスタッフと密にコミュニケーションをはかり、そして他の演者たちの演技を見て学び、自身の演技に落とし込もうとする真摯な姿が目撃されていた。 撮影現場には、原作者の赤坂と横槍も何度か訪れたそうで、「初めてお会いした際は緊張しすぎて、棒立ちでした。後から聞いたのですが、赤坂先生・横槍先生から見ても『めちゃくちゃ緊張してたよ』みたいな感じだったらしく…(笑) それくらい好きで、リスペクトしている作品の先生に会うというのはものすごく緊張することでした。でも、2回目にお会いしたときは、お二人がフランクに接してくださったおかげで、緊張せずに色々と会話をさせていただけました」と、櫻井は当時の様子を語った。大きなプレッシャーを抱えながらも、充実した撮影を走り切った櫻井は、「自分の大好きな作品で、ずっとやりたいと思っていた役を色々な人に支えていただきながら、アクアを演じられたのは、俳優としてものすごく貴重な経験。皆で作り上げた実写【推しの子】を、一人でも多くの方に見ていただきたいです」とメッセージを贈った。 あわせて公開されたスチールには、光と影に包まれた“芸能界”を舞台に、復讐を果たすため手段を厭わず欲望と嘘を利用する、アクア役の櫻井の真剣な眼差しが写し出されている。
リアルサウンド編集部