「僕はコーチじゃない。プレーするために来た」…クリス・ポールがスパーズ移籍を語る
7月1日(現地時間6月30日)にゴールデンステイト・ウォリアーズからウェイブ(保有権放棄)されたクリス・ポールは、ウェイブから間もなくしてサンアントニオ・スパーズへの移籍に合意した。10日に入団会見を行ったポールは、移籍の理由について以下のように語っている。 「バスケットボールをプレーするチャンスだ。プレーして、戦うチャンスがほしい。このチームは超一流の組織だと思っている。僕は自分のプレーを通してこの組織に貢献したい」 ポールは来シーズンでキャリア20年目を迎え、今年39歳の大ベテラン。昨シーズンはウォリアーズで58試合に出場し、平均26.4分のプレータイムで9.2得点3.9リバウンド6.8アシスト1.2スティールをマークしており、“ポイント・ゴッド”の異名を持つ名手ぶりは健在である。 スパーズは昨シーズンの新人王である“宇宙人”ビクター・ウェンバンヤマを中心に若手を主体とするチームだが、ポールが若いチームの中でプレーするのは初めてではない。2019-20シーズンにプレーしたオクラホマシティ・サンダーでは、当時まだNBA2年目のシェイ・ギルジャス・アレクサンダーや、2ウェイ契約のルーキーだったルーゲンツ・ドートらを牽引し、ウエスタン・カンファレンス5位でプレーオフ進出を果たしている。 若手選手の育成について問われたポールは、「僕はコーチじゃない。プレーするために来た」と強調しつつ、以下のようにコメントした。 「OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の形で伝えられる知識はいくつかあると思うけど、僕が若い選手から教えてもらうこともたくさんある。僕のキャリアにおける最も素晴らしいことの中に、複数のチームを通して得た若手選手からの学びがある。(チームメイトの当時は)リーグ2年目のシェイから多くを得たし、ブック(デビン・ブッカー/フェニックス・サンズ)、ミケル・ブリッジズ(ニューヨーク・ニックス)もそうだった。彼らが知りたいものは共有するし、僕も彼らから学ぶことが楽しみなんだ」 大ベテランでありながら、若手選手から学ぶ姿勢を欠かさないポール。“宇宙人”ウェンバンヤマと“ポイント・ゴッド”ポールが共闘するスパーズに、早くも注目が集まる。
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