「8月に品切れかも…」強まるコメの不足感 「買いだめ控えて」呼びかけるスーパーも 昨年の猛暑や訪日客増える外食需要影響
引き合い強い長野県産
23年産米は米どころの新潟県などで「1等米比率」が大幅に低下。比較的影響が小さかった長野県産米は引き合いが強まっているとされる。長野市内の50代会社員女性は、スーパーでいつも買う県産の2キロ入りを見つけられず「仕方なく県外産の5キロ入りを買っているが、高くつく。最近は他の物も値上がりしているのに…」とため息をついた。
「平成の米騒動にはならない」農水省強調
23年産の主食用米の収穫量は前年比約9万トン減の661万トン。各地で1等米比率は低下したが、収量は平年並みだった。今年4月時点の民間在庫は前年を18%下回る180万トン。農水省は「平成の米騒動」と呼ばれた1993年は在庫がはるかに少ない中で大凶作になったとし「当時と状況は異なる。93年のようにはならない」と強調している。