アウディ、新型「Q6 e-tron」にクーペスタイルの“スポーツバック”追加
独アウディは10月14日(現地時間)、パリモーターショー2024でBEV(バッテリ電気自動車)の「Q6 e-tron」のスポーツバック仕様、新型「Q6 Sportback e-tron」「SQ6 Sportback e-tron」を公開した。車両はアウディのインゴルシュタット本社工場で製造され、欧州にて2024年~2025年にかけてオーダーが可能になる予定。 【画像】新型「Q6 Sportback e-tron」 Q6 e-tronは、ポルシェとアウディが採用している高効率なPPE(Premium Platform Electric)を採用したモデルで、今回ダイナミックな外観でありながら、SUVの広さとクーペの優雅さを兼ね備えたSportback仕様を追加した。 ボディサイズは4771×1965(ミラーを除く)×1665mm(全長×全幅×全高)で、Sportbackの傾斜したルーフラインは、初代「TT クーペ」のアイコニックなデザインを思わせるスポーティな美しさをさらに際立たせたシルエットで、デザインチームはAピラーからルーフ全体のデザインを見直し、全高はSUV仕様よりも37mm低くなったという。そして511Lのラゲッジスペースと64Lのフロントトランクを装備するほか、リアシートを折りたたむとラゲッジ容量は最大1373Lまで拡大する。 SUVモデルよりもダイナミックに絞り込まれたリアまわりは、スポーティなエレガンスと力強さを融合させ、途切れなく続くライトストリップと広々としたクリアなリアアーキテクチャにより、アウディならではのクリーンでバランスの取れたデザインを採用。これによりSUVのクラシックなプロポーションにSportback独自のダイナミズムとエレガンスが加わり、静止していてもスポーティさを放つスタイルに仕上がっているほか、Q6 Sportback e-tron performanceのCd値(空気抵抗係数)は0.26を誇る。 Q6 Sportback e-tronには、83kWhの高電圧バッテリ(正味容量:75.8kWh)と100kWhバッテリ(正味容量:94.9kWh)の2種類のバッテリサイズと、後輪駆動と四輪駆動の2つの駆動バリエーションを設定。 エントリーモデルの「Q6 Sportback e-tron(後輪駆動)」は83kWhバッテリを搭載し、185kW(252PS)の出力で、ローンチコントロールモードでは、0-100km/h加速を7.0秒で達成。一充電走行距離は545km。 「Q6 Sportback e-tron performance(後輪駆動)」は100kWhバッテリを搭載し、出力は225kW(306PS)で、ローンチコントロールモードでは0-100km/h加速を6.6秒。一充電走行距離はモデル最長の656km。 「Q6 Sportback e-tron quattro(四輪駆動)」は100kWhバッテリを搭載し、システム出力285kW(387PS)で、0-100km/h加速5.9秒を実現。一充電走行距離は636km。 最もパワフルなバージョンとなる「SQ6 Sportback e-tron」は100kWhバッテリを搭載し、前後軸に2つの電動モーターを搭載した四輪駆動で、システム出力は360kW(489PS)、ローンチコントロールモードでは4.3秒で100km/hに到達。一充電走行距離は607kmとなる。 最高速はSQ6 Sportback e-tronのみ230km/hで、他モデルは210km/hの設定。また、Q6 Sportback e-tron quattroは、最大2.4t(その他の駆動仕様は2t)の高い牽引能力を有する。 搭載するMMI(Multi Media Interface)には、初めてAndroid Automotive OSを使用。強化されたe-tronルートプランナーなど、最新のAudi connectサービスが搭載されるほか、YouTubeなどの人気アプリはMMIに直接埋め込まれたサードパーティアプリのストアを通じて利用可能で、スマホ不要で新しいアプリが定期的に提供される。 AUDI AG CEOのゲルノート・デールナー氏は、「この新型モデルは、私たちの次世代EV(電気自動車)の多様性を示しています。Sportback仕様は、電動モデルポートフォリオの拡大における次のステップです。アウディQ6 Sportback e-tronは、効率、一充電走行距離、パフォーマンスという新しい電動モデルの強みを、独自のボディデザインによる、魅力的で機能的なデザインと融合させています」と述べている。
Car Watch,編集部:塩谷公邦