【40代・50代の肝臓のトリセツ】痩せる食事はコレだ!1日25gの高カカオチョコレートと1日7杯(700ml)の緑茶で血糖値の上昇抑制と体脂肪の燃焼効果アップ!
肥満の大きな原因のひとつは脂肪肝。予防と改善には、中性脂肪のもとになる「糖質」を少し控えるよう意識することが大切だ。さらに、おやつタイムにもちょっと工夫をすると、脂肪撃退効果がぐんとアップ!そんなダイエットの秘策を、肝臓の専門医であり、メタボリックシンドロームや糖尿病など生活習慣病の予防と治療を目的とした診察を長年続けている栗原毅さんに詳しく教えてもらった。
カカオ70%以上の高カカオチョコがおすすめ
体内で「代謝」を司る肝臓は、実はダイエット成功のカギを握る重要な存在。また、体型が気になっている人、健康的に痩せたいという人など、ダイエットに励む人にとって「糖質控えめ」はもはや常識。毎日のご飯の量を少し減らしたり、外食でも丼物やパスタ、ラーメンはなるべく避けるようにしたり、毎日の食事に気を遣っているだろう。そんな「絶賛ダイエット中!」の人に、今回はプラスαでおすすめしたい方法をふたつを紹介しよう。 ひとつは、なんとおやつ。ダイエットの味方になってくれるというスイーツだ。 それは、高カカオチョコ。一般的なチョコレートはカカオ分が30~40%だが、高カカオチョコとはカカオ分が70%以上のもの。スーパーやドラッグストア、コンビニで購入することができる。 カカオ分が80%、90%のものもあるが、効果はさほど変わらないうえに、苦くて食べにくいので、おすすめは70%だ。一般的なスーパーやドラッグストアで販売されている高カカオチョコは1枚5gくらいのものが多いようなので、これを、朝昼夕の食前に1枚ずつ、食間に1枚ずつ食べてみてほしい。 ところで、高カカオチョコを食べることが、なぜダイエットにつながるのか、ちょっと不思議…。その秘密は、カカオの成分にあるようだ。さらに、日本人にとってはなじみ深い飲み物、緑茶も脂肪の蓄積予防に効果的と栗原先生はいう。
食物繊維とカカオポリフェノールの力に注目!
「高カカオチョコが、ダイエットをサポートするその理由のひとつは、食物繊維が豊富なことがあげられます。 チョコレートが食物繊維豊富だなんて、ちょっと意外に思うかもしれませんが、これは原料であるカカオに食物繊維が多く含まれているからです。カカオ分72%のチョコレート25gには、食物繊維がおよそ3g含まれています。 ゆでたごぼう(25g)の食物繊維量は1.5g、生キャベツ(25g)は0.5g。これらと比較してもわかるように、高カカオチョコには非常に多くの食物繊維が含まれています。そして、食物繊維には中性脂肪のもとになる糖質の吸収を抑え、血糖値の上昇を抑制する働きがあります。 ですから、おすすめの食べ方としては、朝食前、食間、昼食前、食間、夕食前に高カカオチョコをとっておくと、食事で摂取した糖質の吸収を抑えてくれるというわけです」 また、チョコレートの原料であるカカオに含まれる「カカオポリフェノール」も重要だそう。 「『ポリフェノール』という言葉は皆さん、耳にしたことがあるでしょう。ポリフェノールとは、植物に含まれる色素や苦味の成分で、強力な抗酸化作用を持っています。 酸化とは、酸素が結びつくことで物質が変化してしまうこと。私たちの体内で起きると、細胞が酸化し、老化の原因となります。また、活性酸素が血液の成分と結びつくと、血液がドロドロになって肝臓の負担になってしまいます。ポリフェノールの抗酸化作用は脂肪肝の予防に役立つのです。ポリフェノールを含む食品としては赤ワインが有名ですが、カカオには赤ワインのおよそ5倍含まれています」 《カカオポリフェノールの効果》 ・脂肪の蓄積を抑制する ・血管の炎症を抑えて血管を広げる ・LDLコレステロールの酸化を抑える ・血管をしなやかにする ・活性酸素を抑えて肌を美しくする 「また、カカオポリフェノールにはストレス軽減効果があるという研究結果もあり、肝臓の負担になるといわれるストレスの軽減にも役立ちます」