【阪神】球児監督、初実戦は主砲を2番に置くメジャー流オーダー「ゲームに勝つため」選択肢を模索
阪神・藤川球児監督(44)が2日、自身の初実戦となる3日の紅白戦で佐藤輝を2番起用するメジャー流オーダーを組んだ。報道陣の囲み取材で、ポケットからメンバー表を取り出して発表。「いろんな景色というか浅知恵です」と笑ったが、ラインアップに強い思いを込めた。 自ら決めた打順は両軍の1、2番。その象徴が紅組の「2番・三塁」を託した主砲・佐藤輝だ。現在のプロ野球は本塁打が減るなど投高打低。「ゲームに勝つため」につなぎの役割が重視される傾向は理解した上で、「バリエーションを。固定のレギュラーだったんで同じでいいのか。可能性を狭める時期じゃない」と選択肢を模索する。米大リーグのように長距離砲を2番に置くことで打席数を増やし、得点力アップは狙えないか―。11月だからこそ、固定観念にとらわれずに攻撃型の打線を試す。 佐藤輝は今季も主に中軸を担い、チームトップタイの16発で同2位の70打点。公式戦の2番は22年4月14日の中日戦から同20日のDeNA戦までの6試合だけだ。この間は打率3割5分(20打数7安打)、2本塁打だったが「あまり覚えていない」と苦笑い。「監督の言う僕の2番(起用)はアメリカっぽい感じですかね。打順が早くなるにつれて責任は重い。見合う活躍を」と意気込んだ。 新指揮官にとって地元・高知でのキャンプは連日の雨。「荒れた天気で外で待っているファンの方に申し訳なかった。明日は少しでも皆さんのためになれば」と好ゲームを約束し、敗戦チームの選手にはプレー内容次第で罰走も課す見込みだ。V奪回のキーマンに指名するサトテルの2番起用を目玉に、初陣に臨む。(小松 真也)
報知新聞社