【ホラー漫画】インターホンを「確認なんか、しなければよかった…」恐怖展開と予想外のオチを描いたホラー漫画が話題【作者に聞いた】
スマホにかまけて、ビラ配りをはじめ道行く人の声かけを聞きもせず「いらない」とあしらっていた男性。けれど、不穏な「…いりますか?」という問いにも「いらないから」と答えてしまったことが仇となり――。不用意な反応がよからぬものを招いてしまうのはホラーの常道。そんな恐怖展開と予想外のオチを描いた短編漫画に、X(旧Twitter)上で1.7万件の「いいね」とともに「怖いけど怖くない」「ホラー&コミカルの落差がすごい」と反響が集まっている。同作は、ネブクロ(@nebukuro41)さんがくらげバンチ(新潮社)で連載する漫画「訳アリ心霊マンション」(※単行本第2巻は2023年5月9日発売)の一篇。エピソードの紹介とともに、作者のネブクロさんに作品制作の舞台裏を訊いた。 【漫画】「訳アリ心霊マンション」「インターホン」を読む ■ギャグとホラーの絶妙な掛け合わせ!?予想外の短編漫画 主人公の「高橋」は、街中で女性の問いかけがあったが、内容を聞かずに「いらないから」と通り過ぎる。帰宅後、隣人のバイクの音が気に障り、インターホンの画面をみると人ならざる異形の女性を映していた。彼女は高橋に「いりマすか?」と声をかけた主で、その問いの全文は「御身体いりマすか?」。女性は「いらない」と答えた高橋の身体を取りにやってきたのだった――! WEB漫画No.1を決める投票イベント「WEBマンガ総選挙2023」で、応募総数2万5000件以上の中から最終候補50作の一つに選ばれ、主催のpixivによる中間発表では上位5作品にランクインするなど注目を集める「訳アリ心霊マンション」。 作者のネブクロさんに話を訊くと、同作の着想はツッコミたくなる怪談話の矛盾。 「『気絶して目が覚めたら運よく霊が消えていた』とか『意地でも危険区域の説明をしない老人』とか、自分がホラー物を描くなら他との差別化も含めてそういった点を突いていこう」というところからスタートしたと語る。 登場人物の闇を感じさせるような展開がある一方で、ギャグとホラーの絶妙な掛け合わせが本作の大きなポイント。「『訳アリ心霊マンション』は“ホラー漫画”じゃなく、“コメディ漫画”でもない。その2つがミックスして成り立つホラーコメディです」と、ホラーコメディという位置づけからブレないよう、常に意識しながら作品を描いているという。 本作は、今回のエピソードのように途中からでも作品の入り口となるような一話完結の話も多いので読みやすい。ネブクロさんは「これからも先の読めない展開が続きます、どうぞお楽しみに」と読者へメッセージを寄せた。 取材協力:ネブクロ / くらげバンチ(新潮社)