介護保険でまかなえる「高齢者向けのトイレ環境」の整え方
――寝室にトイレがあること自体、嫌がっている場合はどうすれば...。 不快感を減らす環境作りも必要です。置くのは夜の間だけとか、少しでも目につかない工夫をしてみてください。パーテーションで囲う方法もあります。転倒時に姿が見えないと危険なので、便器に座っていることがわかる高さにしてください。
特に文子さんは病気のせいで転倒しやすいので、ベッド用の介助バーや、補助手すりも設置するといいですよ。ポータブルトイレは介護保険で購入しましたよね。手すりは介護保険でレンタル可能です。介護する側もされる側も、公的な制度を活用して金銭的な負担を減らしてくださいね。 ――ありがとうございます。おばあのトイレの環境、工夫してみます! 協力:一由麻里 おばあと孫が暮らす大阪・四條畷市で90年続く福祉の会社、畷ケアサービス(ちよの里)を営む3代目。介護の問題に直面するおばあの孫の相談に乗っている。 マンガ:いしづかちなつ 京都芸術大学マンガ学科卒業。認知症をわずらった祖父の介護にあたった6年間をマンガにした同大学の卒業制作『ころがる毎日』で優秀賞を受賞。
大迫知信(原作・文 ),いしづかちなつ(マンガ)