NY円、一時1ドル=157円80銭台まで下落…約5か月ぶりの円安・ドル高水準に
【ニューヨーク=小林泰裕】19日のニューヨーク外国為替市場で、対ドルの円相場は一時、1ドル=157円80銭台に下落した。7月下旬以来、約5か月ぶりの円安・ドル高水準となった。 【図表】直近1か月の米ドルの値動き
米連邦準備制度理事会(FRB)が18日に発表した政策金利見通しで、来年想定する利下げ回数を2回と、従来の4回より減少させた。利下げペースが鈍化し、政策金利が高止まりするとの見方から、19日のニューヨーク債券市場で米長期金利が4・6%近くまで上昇した。5月下旬以来、約7か月ぶりの高水準だ。
日本銀行が19日、追加利上げを見送ったことも重なり、日米の金利差拡大が意識された。運用面で魅力の高まったドルを買い、円を売る動きが優勢となった。
円相場は、18日午後5時の東京市場では1ドル=153円57~59銭で取引されており、2日足らずで4円超、円安が進んだ。急速な円安に、市場では政府・日銀による為替介入を警戒する声も出始めている。