大谷翔平のドジャースは苦戦必至?“投手陣壊滅状態”でヤンキースに勝つことはできるのか
勝負のカギとなるのは1戦目の1回表裏?
最後にワールドシリーズの分岐点となり得る場面を予想しておこう。 それはズバリ、第1戦の1回表裏になるのではないか。ヤンキースはフアン・ソト、アーロン・ジャッジ、そして1人でも出塁すれば好調のジャンカルロ・スタントンが打席に立つことになる。レギュラーシーズンで58本塁打を放ったジャッジは、今ポストシーズンで打率.161と低調なだけに、ドジャースとすれば目覚めさせたくないはずだ。 一方で、ドジャースの核弾頭・大谷はパドレスとの地区シリーズで打率.200と不振に陥っていたが、メッツとのリーグ優勝決定シリーズは打率.364と復調。本来の力を徐々に発揮し始めただけに、最初の打席で流れを引き寄せたい。 ジャッジと大谷、両チームの主砲が打てばチームが勢いに乗る可能性が高いだけに、大注目といえるだろう。
大谷とゲリット・コールの対戦成績は…
大谷にとっては、第1戦でゲリット・コールと対戦することも大きなカギとなりそう。 昨季までア・リーグにいた大谷は、これまでコールとは何度も対戦しており、通算成績は20打数4安打(打率.200)、1本塁打。やや抑え込まれている印象だが、最後の対戦となった2022年8月31日の試合では剛球右腕から特大の逆転3ランを放っている。2年越しの2連発にも期待が懸かる。 名門同士、そして大谷VSジャッジというMVP対決で盛り上がる今年のワールドシリーズ。その分岐点は第1戦の初回、主砲2人の第1打席であってもおかしくない。 文/八木遊(やぎ・ゆう) 【八木遊】 1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。
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