実は「現行M4」に迫る中間加速 BMW i3 UK中古車ガイド レンジエクステンダー付きがオススメ
新車時代のAUTOCARの評価は?
印象的なスタイリングとインテリア、運転好きを惹き込む軽快な走りなど、間違いない魅力を備えたi3。こんなクルマはとても珍しい。テスラが先行して実現したが、BMWもそれに並んだ。 クルマ自体と運転を楽しめる、バッテリーEVといえる。我慢は最小限に留められ、思い切り謳歌するために存在するようなモデルだ。 (2014年1月22日)
オーナーの意見を聞いてみる
ジェラルド・マクガバン氏 「実は2台目のi3で、かれこれ3年目になります。多くのBMWを購入してきましたが、その殆どはMモデルでした。それでも、i3はこれまで所有してきたBMWの中で、最高の1台だと思っています」 「個性と楽しさが巧みに融合したようなクルマで、運転すれば笑顔になれます。スタイリングは、万人受けするものではないかもしれませんね。でも、昨日新車として発表されたとしても違和感ないほど、デザインは新鮮だと思いませんか」 「確かに、300kmしか走れない航続距離や、古いiドライブは改善したいポイントです。しかし、それ以外はパーフェクトです」
購入時に気をつけたいポイント
■エアコン エアコン・コンプレッサーの故障へ用心したい。車内だけでなく、駆動用バッテリーの冷却にも用いられており、致命的な問題に繋がる可能性がある。コンプレッサーの金属片がエアコンの配管内に飛び散り、修理が高額になることも多いという。 予め、エアコンの動作は確認した方が良いだろう。前オーナーに、経過なども確認できればベターだ。 ■燃料系統 レンジエクステンダー付きのi3では、2013年9月から2016年12月までの製造車両で、燃料タンクのベンチレーション系が擦れて、気化したガソリンが漏れる不具合が報告されている。最悪の場合、火災につながるという。ディーラーで対策は可能だ。 ■ブレーキ i3の回生ブレーキは強力。基本的に、走行中は摩擦ブレーキに頼る必要はない。そのかわり、使用頻度が少ないがゆえに錆びがち。減っていなくても、ディスク交換が必要になることも多い。予め状態は確認しておきたい。 ■電気系統 車載機能やインフォテインメント・システムの不調は、補機バッテリーの劣化が原因のことが多いという。オーナー間の情報では、補機バッテリーは3年ほどで駄目になるとされている。すべての機能が正常に動くか、確かめておきたい。 ■ボディ ドア開口部の形状が特殊で、乗り降りを繰り返しているうちに、ラバーシールが擦れて 破れてしまう。密閉性が損なわれ、雨水が侵入することもある。事前に状態を観察しておきたい。