【ベースカー込みの価格が判明】リバティーウォークが贈るミニマムF40
平成ヤングタイマースポーツが 往年のスーパーマシンに大変身! 毎年、カスタムカーの祭典、東京オートサロンの会場で、最大の打ち上げ花火をブチかますお騒がせ野郎。それは、毎度毎度ぶったまげのワークス系スーパーカーでフロア全体をアゲアゲにしてくれる、愛知のリバティーウォークをおいてほかにナシ! で、2024年の同社ブースをのぞいてみると、白のフェラーリ・F40が1台。 【画像12枚】フロントマウントのラジエーターに風を当てるダクトのセンターに、ぶっといタテ棒があるでしょ? これもF40の純正部品を使ったとのタレコミあり! F40のレーシングバージョンとなるLMを模した固定式ヘッドライトは、アクリル板と旧車用4灯ライトのワク、小糸のライトを使って再現するの巻 「な~んだ、今回は2023年にデビューさせたF40をまた持ってきたのネ……」と、しょんぼりするのは、ちょいと待て! 目ん玉ひんむいて、よく見て! なんかサイズがちっちゃくね? そう、あのリバティーウォークが2年連続で同じネタを使い回すワケがないっしょ? こちらの正体は’90年代のスーパー軽自動車・オートザムAZー1を、1年前に出展したF40の約3/4サイズに縮めた驚愕のKスポーツカー“LB40(エルビーフォーティ)”なんだよぉ~ん☆ まさかまさか自社製スーパーカーのレプリカをミニチュアな軽でリメイクするとは、同社代表・加藤 渉サンの頭ん中は一体全体どーなってんのよ? 「2023年にデビューさせたフェラーリ・F40が親なら、このAZー1は子ども。親子2台をそろえてみました(笑)。ってゆーか、今の親の世代はF40を憧れのクルマとして育ったハズ。自分もそうだったからF40のワークス仕様を作ったワケよ。なら今度は、その子どもたちが憧れるようなクルマを作りたかった。今となっては親も子どもも、F40は高額すぎて買えないけど、LB40だったら頑張れば買えるかもしれない。そんな夢のクルマを提供したいんですよ、自分はっ!」 と、加藤サンの魂の叫びは、どうにもこうにも止まらない。リンダは困っちゃうかもしれないが、その他の全員はLB40を万歳三唱でお出迎えしたいほどの、これは一大事なのですぞ――っ♪ F40とAZー1。ミッドシップエンジンの2シーターって共通点があるんで、素人目線で見ると「化けさせやすいかも?」と察しがちだ。しかし世の中、そんなにスウィートじゃない。何が違うって、両車はそもそもタテ×ヨコ×高さの比率が違うのだ。うっすら計算してみると、タテとヨコはF40の3/4くらいの小ささで収まるが、高さはF40のほうが低いことがモロバレだ。そんな比率の違いという分厚いカベを、リバティー製作陣は強硬突破! 数多のスーパーカーをワークス仕様にしてきたデザインセンスとFRP技術を駆使して完コピしちまうんだから、いや~大したモンですわ♡ LB40キットの内容はフロント一体型カウル~サイドスカート~リアフェンダー~リアディフューザーにまで及び、AZー1の外装パーツで残っているのは左右のドア、左右のドア下パネル、エンジンフード、ドアミラーという凄まじさ。この時点でF40らしさが十分ダダ漏れだけど、“らしい”とか“っぽい”で終わらせないのがリバティーウォークのヤバいところ。何を隠そうテールレンズやリアウイング、フロントカウルのダクトに入る補強パーツといった外装部品は、モノホンのF40用パーツを流用。さらに言うと、ステアリングとシートもF40用のリアルパーツで、加藤代表がスパルコの本社に行って非売品であるはずの実物を入手。それにリバティーウォークのロゴの刺しゅうを入れて積んじまうってんだから、ハナシのスケールがデカすぎるぅ~! ここまで手とアタマとお金を使ってるからこそ、LB40は同社作のF40ワークスに肉薄。これでお値段、ベースカー込みでたったの約一千万円。こんなにお買い得なオモチャ、ダダこねてでもぜひ買いた~い! 『カスタムCAR』2024年5月号掲載 BASE CAR:オートザム・AZ-1/1993年型
カスタムCAR編集部