未利用アジ活用、ドレッシングに 相可高生ら考案、アジ節と黒ニンニク絶妙 三重
三重県立相可高(多気町相可)の調理部に所属する生徒らが16日、県庁を訪れ、大きさの問題で市場に出回らないアジの有効活用を目的に考案したドレッシングを野呂幸利副知事に紹介した。 県産アジ節の粉末に、県産の黒ニンニクやだいだい果汁などを合わせてドレッシングにした。生徒らはアジのうまみを引き出しつつも口当たりが良くなるよう、何度も試作を繰り返してきた。 調理部の生徒らが未利用魚の活用を目指すプロジェクトの一環。四日市市出身で割烹料理店「伊勢すえよし」(東京都港区)のオーナーシェフを務める田中佑樹さん(36)が協力した。 商品名は「黒にんにくレストラン 鰺わいドレッシング」。調理部の生徒らが約60件の候補を提案し、ドレッシングの商品化や販売を手がける辻製油(松阪市嬉野新屋庄町)が選んだ。 この日、生徒や田中さんらが県庁で商品の完成を報告した。2年の宇井真優さん(16)は「がつんとくるアジ節の味わいが特長。黒ニンニクの甘みとうまく交わりました」とアピールした。 ドレッシングを試食した野呂副知事は「味わい豊か。とてもおいしい。相可高の先輩として誇らしく思う」と評価。辻製油には「地域のために努力してもらい、本当にありがたい」と謝辞した。 190ミリリットル入りで500円(税抜)。来月15日から県内の土産物店やスーパー、辻製油のウェブサイトなどで取り扱う。問い合わせは同社うれし野ラボ=0120(52)8080=へ。