自動車部品メーカーがなぜスパークリングティーをつくったのか?
コロカルニュース
■空気中の水分子を世界最小の水粒子に変換する技術を開発した、自動車部品メーカー 自動車産業が盛んな愛知県にある自動車部品メーカーの〈アイシン〉。「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」という経営理念を掲げるアイシンは、自動車部品メーカーでありながらもエネルギー・住生活関連の製品も手掛けています。そんなアイシンが2018年に開発したのが空気中の水分子を世界最小(アイシン調べによる国内外論文及び特許の調査結果)の水粒子「AIR(以下、アイル)」に変換して放出する技術。 【写真で見る】お茶の乳酸発酵から生まれたSPARKLING TEA WINEの〈bodhi9(nava)〉(ボーディーナヴァ) 「アイル」は、生体と相性がよく、美容、バイオ、医療、食品、農業、工業など、生活のさまざまな場面で活用できる可能性を秘めています。バイオ分野においては、微生物に注目し、健康増進・栄養価向上に寄与できる発酵への応用展開を目指して、さまざまな大学や企業と連携しながら研究開発を進めてきました。 ■静岡〈長峰製茶〉と、「アイル」を活用したスパークリングティーワインを開発 そして今回、アイシンが「アイル」を活用して生み出したのがSPARKLING TEA WINEの〈bodhi9(nava)〉(ボーディーナヴァ)です。 お茶を乳酸発酵させた「後発酵茶(こうはっこうちゃ)」で独自製法をもつ静岡県の〈長峰製茶〉と協業しています。 〈長峰製茶〉は、静岡県焼津市に拠点を構え、農林水産大臣賞をはじめとした数多くの賞を受賞する明治初期創業の老舗製茶メーカーです。新たな取り組みとして、同じく静岡県内の製茶メーカー〈池田園〉や〈安間製茶〉と協業して後発酵茶の開発に取り組んできました。そのなかで従来製法では実現できない、酸味の強い香り豊かな後発酵茶づくりを目指して、アイル技術の導入が決定したそう。 ■お茶の乳酸発酵から生まれたSPARKLING TEA WINE「bodhi9(nava)」 お茶の乳酸発酵から生まれた〈bodhi9(nava)〉(720ミリリットル、先行販売価格6000円)は、原料はお茶でもお茶とは全く違ったテイストになっています。香りや酸味など、香味の骨格はワインに近いものの、ノンアルコールであるためワインとも違う「TEA WINE」というこれまでにない新しいカテゴリーの飲料です。 本数限定の先行販売は好評のためすでに完売していますが年内に一般販売も予定されているそう。 ポリフェノールが豊富で、さわやかな酸味と柑橘系と甘い蜂蜜の香りが特徴。食材とのペアリングで味わいが変わり、引き立ちます。〈bodhi9(nava)〉は、シーンや場所を選ばず、アルコールが苦手な方も料理とのペアリングを楽しめる新たな選択肢となりそうです。 *価格はすべて税込です。 writer profile Riho Nakamori 中森りほ なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。