“ジェット機に泊まる”バリ島のヴィラが話題に…コックピットから果てない海を望むジャグジーがすごい!
自身のプライベートジェットをあきらめ、ユニークな施設に
飛行機にゲストを迎えて泊まってもらうという斬新なコンセプトは、本プライベートジェット・ヴィラのオーナーであるフェリックス・デミン氏が考案した。デミン氏はロシアの起業家であり、世界を旅する熱心な旅人でもある。 開業前の2023年2月、CNNのインタビューに応じたデミン氏は、当初は機体を自身のプライベートジェットにする予定だったと明かしている。だが、何かユニークなものに活用できないかと思い立ち、ヴィラに改装するアイデアに至ったという。 インドネシアで実際に使用されていた航空機を購入したデミン氏は、ホテルの開業に打ってつけだと唯一確信できた理想的な場所、すなわちバリ島の中心街・クタからやや離れたニャンニャン・ビーチの断崖の頂上に機体を移設した。
優雅な施設に隠された、開業までの苦心
だが、プロジェクトは移設作業は容易ではなかった。デミン氏はオーストラリアのニュースサイト「News.com.au」に対し、飛行機の分解・移送・再組み立ては、起業家としてこれまで経験したなかでも「最も複雑なプロジェクト」だったと語る。 断崖から美しい海原を見下ろすニャンニャン・ビーチは、バリ島の中心街であり空港を擁するクタの街から20kmほど離れている。デミン氏はCNNに、「ボーイング社のチームと打ち合わせを行い、実際に飛行機を分解しました。緩めたボルトの数は5万個になります」と語る。 計画には約2カ月を要した。市街には電線が低く垂れ、大型機の輸送を阻む。実際の輸送にあたっては、2台のクレーン車と牽引用の巨大な台座が用意された。航空の専門家と警察がエスコートしながら、合計5日間をかけて運んだという。
宿泊者は興奮「最高にクール!」
苦労して完成したヴィラは、大きな注目を集めている。TikTokのコメント欄には、視聴した人々から感想が寄せられている。 「なんて素晴らしいヴィラなんだ!」 「実は先週ここに泊まったばかり。最高にクールな体験だった!」 ユニークなホテルを紹介するインフルエンサーたちの注目も集めている。あるTikTokerは「私のバケットリスト(やりたいことリスト)に間違いなく入っている」と断言する。 バリテクチャーのYouTube動画のコメント欄にも、興味を惹かれた視聴者から多くのコメントが寄せられた。 「まったくもって度肝を抜かれる! 豪華さと航空要素のコンビネーションは、まさに天才的」 「ユニークだし、息をのむように美しい。荷物をまとめて、この飛行機にチェックインしたい」 「バリでも最高のコンセプト・ヴィラだ」