【台風情報】台風10号(サンサン) どこに上陸する可能性高い? 予報円は関東・東海・近畿・中四国に大きく広がる 27日に “発達ピーク” 強い勢力で本州“直撃”のおそれ高く 950hPa・最大瞬間風速60m/s予想 気象庁・欧米予報機関の進路予想比較【28日まで雨・風シミュレーション】
ただ次第に高気圧の日本付近への張り出しは幾分弱まって、勢力は東へと後退していく予想です。そうなると高気圧の縁の沿って北へと向かうようになります。時速15~20キロ程度と比較的ゆっくりした速度で北上する予想です。 台風の進路を決める一つの大きなカギはこの高気圧の勢力にあるといえそうです。 また、台風進路予想モデルとは異なりますが、日々の天気予報で使われる気象庁の別の数値予報モデルでは、台風10号は紀伊半島付近から北陸へと進む結果を示しています。 【画像で詳しく見る】台風10号は来週日本へ接近予想 28日(水)までの雨・風シミュレーション ではアメリカやヨーロッパの海外予報機関の進路予想はどうなっているのでしょうか。 ■アメリカ海軍の進路予想 日本に近づくにつれ発達 アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。 22日午後9時の進路予想では、傾向は気象庁と大きく変わりません。日本列島に向かって北上する予想で、27日(火)夜に紀伊半島を中心とする予報円に達する予想です。最大風速の予想をみると日本に最接近したときに勢力が最も強くなっています。 ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります) ■アメリカ海洋大気庁 “関東・東海・近畿・中四国”方面とブレ幅大きく 台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。