山口勝平 『らんま 1/2』はルーツ さまざまな経験を経て「自然体でキャラクターと向き合っている」
アニメ『名探偵コナン』の工藤新一、怪盗キッドや『犬夜叉』の犬夜叉、『ONE PIECE』のウソップなどの声で知られる声優の山口勝平さん(59)。そんな山口さんにとって思い入れのある作品が『らんま 1/2』。約35年ぶりに完全新作的アニメとして復活しました。山口さんにとって『らんま 1/2』とはどのような作品なのか、 “アニメ・声優オタク”の私、伊藤遼が聞いてきました。 【画像】声優・山口勝平 息子も娘も声優 『コナン』最新作に2人とも出演していた
■「人には渡したくない」 アニメ『らんま 1/2』への思い
山口さんが出演するアニメ『らんま 1/2』。主人公・早乙女乱馬をはじめ個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディーで、山口さんは、1989年から放送されたテレビアニメに引き続き、早乙女乱馬を演じています。 ――オファーが来たときの心境はいかがでしたか? 人生のなんのご褒美だろうという感じで。やっぱりうれしかったですね。自分にとっても名前がある役は乱馬が初めてだったので、人には渡したくないというのはどこかでありました。ほっとしたというよりは、すごくうれしかったなという感じでしたね。 ――再び早乙女乱馬を演じる上で、向き合い方が変わった部分、もしくは変わらない部分はありましたか? 乱馬に対しての、キャラクターに対しての思いは変わらないし、常に新鮮であるようにとは思っているんですけれども、自分自身もこれまで乱馬をやってから、今回の乱馬をやるまでの間に、いろいろな経験を積ませてもらっているので、キャラクターに対してのアプローチの仕方は自然と変わってきていると思います。 いわゆる決めゼリフのようなものは、昔だったら「これはいいセリフなんだろう」「これはかっこよく言わなきゃいけない」みたいな“力み”みたいなものがあったかなと。今回は流れの中でさらっと出てくるから「こっちでいいんだろうな」っていう、すごく自然体でキャラクターと向き合っているなと思います。 ――『らんま 1/2』という作品、早乙女乱馬という役は山口さんにとってどのような存在ですか? 自分にとって声優・山口勝平のルーツにあたるキャラクターだと思いますし、作品だと思いますから、多分切っても切り離せないところはあったんじゃないかなと思います。