「お前は自分の国に誇りはないのか…」スイスで侮辱された日本人が取った驚きの行動【天領盃酒造買収劇1/4】
老後2000万円問題が叫ばれて久しい。しかし、生活水準を落としたくないのであれば「2000万円でも足りない」。政府の経済的支援を当てにすることもできない。現代日本ではサラリーマンであっても資産を形成することが求められている。そんな人は会社を買おう。もしあなたが一般的なサラリーマンならば、既に会社を経営するノウハウを自然と身に着けているのだ。 【漫画】「しすぎたらバカになるぞ」…性的虐待を受けた女性の「すべてが壊れた日」 本連載では、平凡なサラリーマンが会社を購入し成功した例を紹介しながら、具体的に「どうやって資本家として成功するのか」を『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(三戸政和著)から一部抜粋して紹介する。 『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』連載第41回 『ほっとくだけで年30万円の副収入…経営のプロが明かす、「現実的」かつ「稼げる」意外な手段 』より続く
日本酒の魅力にハマる
24歳で酒蔵を買収、本当に美味い酒造りを。加登仙一さんの告白。 法政大学を卒業し、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に勤めていた私は、2018年に会社を辞め、24歳で新潟県の佐渡島にある酒蔵、天領盃酒造を買収しました。いまは社長兼杜氏として酒造りに全力を捧げています。 日本酒が苦手だった私が、なぜ酒蔵を買うことになったのか、24歳の若者がどうして歴史ある酒蔵を買うことができたのかといったお話をしたいと思います。 私の人生が日本酒に向くことになったきっかけは、大学生のときに1年間スイスに留学した経験にあります。 私は成田空港に近く、外国人と外国語が溶け込んでいる千葉県成田市に育ったため、自分も外国で暮らしてみたいと思い、大学時代に親に頼んで留学をさせてもらったのです。スイスを選んだのは、どうせなら今後の人生で、長期滞在をすることがないであろう国に行きたかったからです。 ブレイクダンスが趣味だった私は、スイスでダンス仲間ができ、ダンス三昧の日々を送っていました。ダンサーはヨーロッパ各国から集まっていて、飲み会では毎回、お国自慢になりました。みんな自分の国が一番だと話し、なかでも盛り上がったのはお酒の自慢でした。