アザール、フェライニらベルギー黄金世代はなぜ100%機能しなかった? 問題児ナインゴランは「誰もが主役になりたいと……」
個性の強すぎるメンバーが揃っていた
先日のUEFAネーションズリーグでフランス代表に敗れた際、ベルギー代表MFケビン・デ・ブライネは代表引退を示唆するかのような怒りのコメントを残していた。 今後どうなるかは分からないが、デ・ブライネも33歳だ。黄金世代と呼ばれてきた世代も終焉へと向かいつつあるのは確かだろう。 2010年代のベルギーはエデン・アザール、ロメル・ルカク、ティボー・クルトワ、マルアン・フェライニらかなりのタレントが揃っており、EUROやワールドカップでも優勝を狙えるのではと期待されていた。 ただ、黄金世代はどこか実力を発揮できないところがあった。これについて同じく黄金世代の1人であるMFラジャ・ナインゴランは、チームの個性が強すぎたことが原因かもしれないと振り返っている。 「ルカク、アザール、デ・ブライネ、クルトワ、スターが多すぎたとは感じる。誰もが主役になりたいと思っていたが、それは機能しなかった。メッシ、ムバッペ、ネイマールがいたPSGも近いかもしれないね。彼ら全員がチームプレイよりも、チームの最重要選手になりたいと考えていたのではないか」(『Nieuwsblad』より)。 個性の強さで言うならば、問題児な側面のあったナインゴランも負けていない。ナインゴランもセントラルMFとしてかなりの実力を備えていたが、当時ベルギー代表を指揮していたロベルト・マルティネスとは折り合いが悪いとも言われており、代表から外される機会も多かった。 全体的に個性派揃いだったあの世代をまとめ上げるのは、どの指揮官でも難しかったのかもしれない。 ※一部選手表記に誤りがありました。お詫びし、訂正いたします。
構成/ザ・ワールド編集部