山下幸輝、ゲスト出演の西垣匠、綱啓永、柏木悠と笑顔&涙のファンミーティングを開催〈『ホミパリ 幸せ!輝け!僕らの文化祭』独占レポート〉
ダンサーのRYUSEIとのパーフェクトステージ
山下と一緒にホミパリを盛り上げてくれたゲストの3人はここで退場。代わって第3部では、さらなるゲストが登場した。それが、山下自ら「僕の師匠」と呼ぶダンサーのRYUSEIだ。WILD BLUEの『Bubbles』のコレオグラファーであり、WILD BLUE始動時からメンバーのダンス指導をした、今の山下に欠かせない存在だ。 このホミパリのためだけに山下とRYUSEIがダンスを披露。実はその音源んは、WILD BLUEのNaoyaが編集したもの。みんなの力でつくり上げたステージに「メンバーの力もあって、一緒にこうやって踊れて、ステージングできることがうれしい」と喜びをあらわに。今回のダンスは「新しい僕の一面を見せられたら」というコンセプトのもと、7割をRYUSEIが振付。残りの3割のうち2割を共同で制作し、1割は山下が振付したものとなっている。時間がない中での作業となったが、「それでこのクオリティはRYUSEIくんのおかげ」と感謝を口にした。 わずか2分ほどのダンスだったが、その激しい振付から山下はすでに汗だく。「あっち~!」と汗を拭う山下に向かって、homieがうちわを仰ぐ。homieからの癒しの風を受け、「あ、もうすぐ乾きそう。よっしゃ!」と山下も元気回復。同じ場を共有しているからこそ感じられる一体感に、その場の空気まで柔らかくなったようだった。 最後に、山下が「本当に申し訳ないところがやっぱりあって、謝りたいというか」と切り出すと、耳を傾けるように場内がしんと静まり返る。昨年のホミパリはバースデーツアーと銘打ち、全国4箇所で開催された。しかし、今年は今回の東京1公演のみ。ホミパリについて「これからも続けていきたい」と思っていたものの、「やっぱりグループ活動が始まって、不安もたくさんあって、たくさん会いたかったし、でも怖さもあって、失敗したら嫌だなという恐怖感があったんです、ホミパリを開催することが」と本音を打ち明けた。 しかしその上で、今日このステージに立って湧き上がってきたのが、「もっとたくさんのhomieに会いたい」という一途な想いだった。「今日の笑顔を見て、俺ももっとhomieに会いたいなと思いました」と目の前のhomieをまっすぐ見つめ、「グループももちろんだけど、どっちが優先とか全然ないし、俺は必ず僕らしい二刀流をやり遂げるから、みなさん応援よろしくお願いします」と想いを込めた。 続けて、「オンエアが終わって、次の日の朝、ドラマの撮影とか向かうときに、X見てhomieの『良かったよ』とか『こんな役してほしいな』という声を聴くと、僕もすごく活力になるし」と一言一言噛みしめるように言葉を紡ぐと、ひと呼吸置いた瞬間、山下が感極まったように天を仰いだ。今にも涙を流しそうな山下の姿を、homieも静かに見守る。心を落ち着けるように何度か息を深く吐いた後、ぐっとお腹に力を入れて「マジでちょっと決意しよう、本当に」と宣誓。 「来年、マジでもっとやる、ホミパリ。俺、もっとやりたいと思った、ガチで。俺も物足りんもん。物足りんから、失敗してもいいから、homieと来年からも一緒にいる時間を絶対につくります」と力強く言い切り、「一緒にね、変わらず、僕とhomieらしいものをつくり上げていきましょう。これからもよろしくお願いします」と未来を誓い合った。 山下幸輝は、正直な人だ。決して自分をよく見せようとしない。言葉数が多い方ではないし、本人も認める通り口下手だと思う。だけど、絶対に心を偽らない。自分が今伝えたい気持ちを、伝えたい言葉で、まっすぐ届けてくれる。だから、山下幸輝の言葉は信じられる。山下幸輝についていきたいと思える。 自分自身の未来に対する不安も、揺れるhomieの気持ちも、全部背負って山下幸輝はこれからも前に進んでいく。すべては、自分らしく自分の道を切り開いていくために。そんな山下のためにhomieができることは、山下と同じようにまっすぐ言葉を届けていくことだ。 好きという気持ちを。これからも応援するよという気持ちを。惜しまず、偽らず、伝え続ける。それがきっと進み続ける山下幸輝の力になる。その道の先にあるものは、山下とhomieで一緒につくる夢と未来だ。 取材・文/横川良明