東京都が計画中の「世界最大級の噴水」、整備費は26億円超の見込み
東京都港区のお台場海浜公園に整備予定の世界最大規模の噴水「ODAIBAファウンテン(仮称)」について、都が約26億4000万円の整備費を見込んでいることが6日、都への取材で判明した。噴水が完成してにぎわいにつながれば、年間約98億円の経済波及効果があるとも試算した。 都によると、噴水は公園内の水域に設置する。高さ約150メートルの噴水と、都の花である「ソメイヨシノ」をモチーフとした幅約250メートルの噴水を組み合わせて整備。レインボーブリッジや東京タワーなどの景観をバックに噴水ショーを展開する。 2025年度に着工し、25年度末の完成を予定する。整備費は約26億4000万円、維持管理費は年間約1億5000万円~2億円を見込んでいる。 お台場海浜公園がある臨海副都心はコロナ禍で人出が減少し、地元から活性化策を求められていた。都は噴水を新しい観光スポットと位置づけ、にぎわい創出につなげたい考えだ。 外部団体の試算をもとに、年間の観覧者は対岸や周辺から楽しむ人を含め3000万人、経済波及効果は98億円と見込む。都の担当者は「多くの人に楽しんでもらえるように、噴水の具体的な活用方法を検討したい」と話している。 都幹部は9月の都議会で整備費や維持管理費について、土地売却などの収入を充てる考えを示したが、具体的な費用は精査中としていた。【島袋太輔、山下俊輔】